2017年11月13日月曜日
未病期補助腎臓
日本人の腎臓の能力は、国際的に見ると弱いそうだ。家の近所にも人工透析の施設があるが、あそこに通う人たちの多くは車椅子で来る。本来は死ぬところを生きていられているのだからありがたいことではあるが、生活は不便そうだ。
腎臓が弱いことが始めから分かっているのでれば、通常の人工透析よりもっと負担の少ない簡易的な人工腎臓を若いときから埋め込んでおくなどして腎臓を補助してやれば、年を取ってから厳しい透析を受けずとも、楽にずっと過ごすことができるかもしれない、と考えてみた。
この場合の人工腎臓は、例えば従来の能力の1/4~1/10程度の能力でもよい、とする。その数字の適正範囲は後から議論するものとして、それで日頃かあら腎臓の負担が軽くなれば、その分腎臓の機能低下も緩やかになる。それが寿命を超えるようにすれば、透析は不要である。
一生透析が必要ない人が多い中、この積極的医療を行う人がいるとすれば、それは未病不健康の人だろう。ここに保険適用があるかどうかは議論の余地があるだろうが、将来的なリスクと改善の見込みについてある程度AI的な手法で数値が出れば、その補助割合まで含めて検討に値するはずだ。
薬物投与による治療でも、同様のことが言える。95%ラインを越えたら積極的に治療することによって深刻な症状に至る人が何%減るなら、そこに至る治療には意味がある(ない)と論じることができる。
このためにはどうしても治験が必要だが、今の段階では保険適用外になるため身動きがとれない。長期的な治験になるため協力者の数を確保することも必要である。まずは厚労省と医者を巻き込んだ議論が望ましいと思われる。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
ダイナミック租税とその指標
今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...
人気の投稿:
-
ハクキンカイロの発熱原理を調べていて、これを防災用(キャンプ用でも良いのだが)の湯沸しに使えないかと考えた。 普通、キャンプではガスコンロを持っていく。だがあれは裸火を使うから、熱効率は悪い。これに対してハクキンカイロの仕掛けは、白金触媒を適切な場所に配することで、極...
-
科学者、医者等であっても発言が必ずしも科学的とは限らない。無自覚ならまだ可愛いが、むしろ素人を煙に巻く悪意すら感じることもある。 量的議論がそのひとつであることは言うまでもないが、もっと以前の問題として、論理が破綻していることの多さがある。 そのひとつとして、ス...
-
新型コロナウィルスへの対応で、医療機関の防護服やマスクが足りないことが話題だ。ゴーグルは違うが、その他は使い捨てであるところがネックになっている。作っても作っても、消費の方が激しい訳だ。しかし考えてみれば、そもそも何で使い捨てなんだろう。細菌兵器用の防護服は使い捨てではない...
-
ガートナーが出しているハイプサイクルによると、生成AIはまだ幻滅期の手前にいるらしい。つまり今後大きな幻滅を経て実用域に進んでいくことになる。その幻滅とは、人間なら当たり前にできることでまだ生成AIにできないことが多く分かってくることによる。そしてその幻滅期を乗り越えるのは、...
-
時代が進むことで、昔のSFが奇異に思えるようなことはよくある。抑揚のないコンピュータ音声や、わざとぎこちなく歩く人間型ロボットなどは、もはや過去の遺物である。スタートレックシリーズに出てくるトリコーダーもその一つだ。 トリコーダー本体、また医療用プローブを手に持って...
-
生成AIを使って作成されたイラストに対する極端な非難が相次いでいる。そのどれもが、ちょっと行き過ぎに思える。例えば、事前にAIであることを知らせているもの、絵を描いている本人が確認し承諾したものまでも非難されている。なぜこんなに過剰な反応をするのだろう。単にノイジーマイノリティの...
-
卓上カレンダーのようなものを机に置いておいて、必要に応じてテレビ電話やフォトフレーム、緊急通報など、家で必要とされる様々な機能を集約する機械を考えてみる。 これは、従来は電話やFAXのような位置づけだったものだ。これら以外にも一家に一台の情報機器は考えられるので、それを切り替え...
-
コロナ禍ではあまり本ブログを更新しなかったが、この間は陰謀論が跋扈した時期でもあった。コロナは存在しない、ワクチンは危険、アビガン買いだめ、マスクは意味がないなど、実に様々な陰謀論が飛び交った。 この手の人は今だに存在しており、体感としてはむしろ増えている。それも、身の危険を...
-
自分の知る限りでは、VRChatのワールドで青空文庫が読める図書館があったのと、N高の教室メタバースくらいしかマトモな例がないのが、メタバース内で本を読む方法だ。本や書類がメタバース内で苦も無く読めるようになれば、電子書籍も含めて全部メタバース内に落としてしまいたい、とすら思っ...
-
映画と言えば、今でも娯楽のジャンルの一つとして確立したものではあるが、近年では衰退の兆しがある。そのたびに3DやCGなどのテコ入れが入ってきたわけであるが、ここにきて更に新しい提案ができるようになった。それがタイトルにあるインタラクティブ性の導入である。 とは言っても、...
0 件のコメント:
コメントを投稿