2017年11月3日金曜日

高精度GPS応用


http://juggly.cn/archives/230495.html

GPSの精度を上げる方法には色々あるのだが、補助電波を使うなどの手法が必要なものだった。これはGPS電波以外何も使わずに30cmまで精度が出るとのこと。これは期待大だ。
GPSの精度が上がってまず助かるのは、当然ながらカーナビ、マンナビの類だ。高速道路の下の一般道を走っているのを間違わずに識別できるし、ランニングと自転車漕ぎも間違えない。

ドローンの自動操縦も楽になるはずだが、ここでは別の応用を考えたい。ドローンの飛行規制をGPSで自動制御する、というのがそれなのだが、これは単純な高さ規制だけではない。空間を立体的な碁盤目にして、ここは通れない、などと指示できるようになる。

例えば、高さ幅奥行き2mのメッシュを用意して、この中心から60cm以内を飛ぶように、などと指示を出しても守れるわけだ。もちろん風の影響があるから緩衝帯は必要だが、SFに良くあるような、空中に仮想的な「通路」を作ることができる。

これには別の意味もあって、例えば高層ビルの窓から何m以上離れなさいとか、カメラを向けてはダメとかいった規制も掛けることができる。これをオンラインで提供してリアルタイム更新することも可能だろう。そうすると逆に、自由にドローンを飛ばせる場所が増えるのだ。

一律に規制をしようと思えばどうしても安全側に倒れてしまうから、今の日本でドローンを飛ばせるところはかなり限られている。だがGPS規制が認められれば、制御装置のあるドローンについては飛ばせるところが増えるわけだ。人気の撮影スポットのようなものもできるだろうし、何よりドローン人口が増えるだろう。

その規制は、自動車のそれなどと同様に厳しくなり、例えば制御装置を封印して定期的に監査するようなところまで行くかもしれない。それはそれで良いと思う。そのようなドローンは識別信号を出したり異常検知したりといった機能も規定されるだろうから、識別信号のないドローンは撃ち落していいとか、管理統制の効く世の中になるはずだ。

また、以前も提案したような配達ドローンも、識別信号で本物と区別できたり(識別信号の詐称は法で禁止される)、リアルタイムで位置が分かるなどと便利になるだろう。

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