2017年11月20日月曜日

外商ロボットカー


外商と言えば、百貨店でセレブ客を扱う、雲の上の存在だった。だが百貨店の最近の凋落は著しい。これもネット発達の弊害かもしれないが、まだ逆転する方法はある。それは、外商の対象拡大だ。

外商が行っている訪問販売のターゲットを下に広げる。つまり、年間数百万円使う客ではなく、数十万円の客にまで広げるのだ。但し、そうすると効率は悪くなるし人も必要だ。そこで使うのが、AIとロボットカーである。

今の時代、外商トップ社員がやっていたような顧客情報の把握は、AIでできる。もちろん精度は劣るだろうが、それは客も承知だ。二流社員でもAIの補助があれば1.5流の対応はできるだろう。

見せ筋としての新作、売れ筋としての標準品とセール品を組み合わせ、顧客のサイズや好みに合わせた衣類、靴、装飾品などを選び、車に載せて訪問する。家の前まで車で乗りつけ、車内で接客するのだ。DMやメールで募集し、予約制にする。必ずしも買わなくてよいことは、初期には強調しておいて良い。

訪問頻度や品揃えは、実績を基にAIが毎回最適化する。また、売れない日が続けばDMを止める。店舗ででも売れればまた再開する。技術の発達に合わせ、更に下位層にまで広げつつ、最終的には接客をロボットに任せるというのも考えられるだろう。ここまで来れば、一気に規模を拡大することができる。恐らく、田舎ではこの敷居は下げた方が効果的だ。

ここまで来ると、年に一回買うか買わないかという客でも、セレブ気分を味わうために使ってみようかという気になる。すると意外にも購買率は上がり、消費は拡大するかもしれない。

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