2018年4月26日木曜日
汎用タッチリンクAPI
https://japanese.engadget.com/2018/03/15/apple-watch-gymkit/
なかなか面白い記事だとは思ったのだが、どうもしっくりこない。なぜかと考えていて分かったのは、これが汎用ではなく、ジム専用だ、というところだ。
単にSuicaのような金銭授受ではなく、タッチすることで各々のシステムがリンクする、その先は例えば全部オンラインでやり取りできる、というような汎用APIの上にこれが乗っかっているのなら納得できたのだ。そうでなければ用途毎に新たな開発が必要になったり、UIの違いに戸惑ったりすることになる。
従ってこれの修正案は「汎用にすること」この一点である。どのようにするのかと言えば、タッチすることで「連携への合意」とみなし、必要なら更に認証(パスワードや生体認証など)を加えた後、双方で連携可能なシステムを突き合わせて、それが複数あるなら選択させて、連携する、そして連携解除の方法も合わせて標準化する、というものになる。
肝になるのは各種機能の標準化だ。例えば上のシステムは「NFC」という記号にタッチすることになっているが、もっと簡単に「LINK」ないしは「Touch for Link」などとしてはどうかと思う。
超近距離通信にはNFCとFelica、あるいはTransferJet、RedTactonのようなものもあるのだから、タッチして規格が合わない場合の処理も含めて設計する。例えば全く規格が違って検知できないなら無反応だが、FelicaとNFCのように一応機器が反応するが通信できない場合はその旨表示することを義務付ける。表示はタッチするものとされるもの双方に行う。
可能な連携の突合せは、正に「プロトコル」だから、一つ一つネゴシエイトしてやる。また、タッチ経由でしか連携しない場合、近距離通信(WiFi、Bluetooth)で通信する場合、携帯回線で通信する場合の三種類を規定する。更に、スマートウォッチの場合はそれ本体と母艦スマホのどちらで連携するかも選択肢になるはずだ。
連携の際に、ソフトのインストールが必要な場合もあるだろうし、データ入力が必要だったり操作が必要だったり、ということもあるだろう。ここら辺はセキュリティと絡めた規定が必要だ。最後の連携解除も、タイマーは必ず入れておく必要がある。それも自由に決められないようにしないといけない。
こう考えていくと、決めなければいけないことは山とある。Gymkitはこれらを全部すっ飛ばして単に利便性を求めたように見えてしまう。これが最初の違和感の正体だ。Appleは既に走ってしまったので、Googleはもっと組織的にしっかり規格を考えて欲しい。
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