2018年4月1日日曜日

ハードベンチャーの台頭と経営健全性診断


松下電器だって最初は二股ソケットから始まったわけだし、小さなハードベンチャーは何時の時代でも存在していたわけだが、最近はその技術が全国区になってきているように思う。

これはソーシャルメディアの普及とコンピューターの発達によるものが大きいと思う。主要な機械的・電気的設計はCADになっているから、ノマドでも自宅でも可能になってきている。人とのつながりも、ソーシャルメディアで公募に近いことが可能になってきた。3Dプリンタの発達で、高価な金型を最初から作る必要もなくなっている。資金集めもクラウドファンディングができるし、宣伝もネットで可能だ。

Amazon Launchpadをときどき覗くのだが、技術的に凄くなくとも面白そうと思える商品は散見する。今後はこういった小物の多様化が進んで、ロングテールを埋める商品が簡単に手に入るようになるだろう。

その際に問題にすべきは、一般的なビジネスに慣れていないベンチャー企業の、会社としての品質を一定に保つことだ。Amazonに出展する以上は金銭詐欺レベルはあり得ないし、倒産のリスク管理や、潰れないにしてもサポートの質は保つとか、色々とやることはある。

Amazon LaunchpadならAmazonが面倒を見るのが筋だが、そうでなくてもベンチャーのそういった品質のばらつきを計測する仕掛けはほしいものだと思う。逆に言えば、従来よく言われた「ベンチャーは5年以内に8割潰れる」などということの大部分はそれが原因なのだから、そこをしっかり管理すれば生存率は大きく上がるように思える。

近年では、飲食店向けの全オンライン会計管理システムなどは出てきているので、全てをオンラインにして、freeeあたりに納税関係を任せ、ついでに会計事務所に業務健全性を見てもらうようなことは、簡単にできるようになってきている。ただハードベンダに関してはこれが弱い。大企業向けのERPパッケージのようなものはあるのだが、小企業向けに類似のサービスが出てくれないものかと思う。

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