2018年4月23日月曜日

公文書保管センター


自分が言わなくても誰かが言い出すだろうから安心して意見するが、先日の公文書改ざん騒ぎに対する技術的な阻止の手段として、民間が使っているような文書管理システム+証跡管理システムのようなものを導入することを提案したい。

仕掛けは特に難しくない。センターに文書を持ち込むか送信すると、それに管理番号とタイトル、電子署名を付けて保管してくれる。また保管期間を指定すると、自動的に廃棄してくれる、というようなシステムだ。閲覧やコピーに関する権限も、属性として一緒に付けてやればよい。

センターは公的機関だが官庁とは独立の組織にして、このセンターに登録されたもののみを公的文書と認める。また広域分散して耐障害性を確保する。ブロックチェーンを使っても良いだろう。自治体も使えるようにしてやる。国家機密法対応書類や軍事関係のものは別としてやってよい。

登録され公開可能な文書はリスト化してあらかじめ示されるため、ここのタイムラグは無くなる。また、センターと時の内閣とは独立性を高く保つことにする。例えば予算や人事を握られるようではダメ、情報公開請求やそれに関する報道発表に干渉されるようでもダメだ。

開示された文書は電子署名がされているから、デジタルに改変することは不可能だ。勿論アナログにして改変しても、スキャンすれば改変した事実がバレてしまう。また、登録や破棄の記録も残るから、不自然に早く破棄することも不可能だし、もし指示があったのなら誰からかが分かる(ようにシステムを作る)。

表向き、これには欠陥がないように思える。官庁内のペーパーレス化にも貢献する。(あの「シン・ゴジラ」の、コピー機がガーっと並べられる光景に笑ってしまった人も多いだろう。) これに反対するのは、怪しい文書が見つけられると困る人たちだけのはずだ。

まあ、実現の可能性は低いだろうけどね。

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