2018年4月21日土曜日

白物家電のスマート化を真面目に考える


Android搭載の冷蔵庫や電子レンジは既に存在しているが、どちらかというとキワモノ扱いだ。冷蔵庫ではレシピを呼び出し、インターネットに接続する。電子レンジでは暖め方のバリエーションが豊富になる。確かにちょっと無理やり感がある。もう少し何とかならないだろうか、と考えた。

エアコンと加湿器、除湿機、空気清浄機を例に取り上げる。これらの目的は「空気の状態が快適であること」だ。プログラム運転のような機能は既にあるのだが、ユーザのリモコン操作を学習する機能はないし、複数の機器間での操作連携はない。この二つを「スマート」にすれば、利便性は向上する。

ユーザは、自身の快適さ加減によって、個々の機器のリモコンを操作する。暑いと思えばエアコンを入れ、乾燥していると思えば加湿器を点ける。この行動を、周囲の環境や時間によって学習していけば、自動でオンオフできるようになる。

更に、それでも不快なら、人間は機械の操作を否定して再度リモコンを操作するはずだ。それも学習のデータとなる。これを繰り返していけば、だんだんユーザがリモコンを操作する機会は減っていき、遂には全く操作せずに済むようになる。

センサは新たに買い足す必要はなく、各々が持っているセンサが使えれば良い。願わくばお互いの状態が分かるようになれば、学習もやり易いだろう。センサを増やせば精度も上がっていく、というようなものになればよい。例えば照明や時間が分かれば、就寝している間に温度を下げるようなことも可能だろう。

このように、操作をする必要がある機器が、AIにより操作不要あるいは軽減できるようになれば、これはもう立派なスマート家電と言える。

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