2018年4月2日月曜日
一を聞いて十を知る
スマートフォンのアプリにも色々あるが、その創意工夫に恐れ入ったことが何回かあった。例えば、カメラに指を当てて脈を計る。カメラを真っ暗にしておいて、撮像素子に当たるホワイトノイズから放射線を計る。HDRやマルチフォーカス。水準器。照度計。などだ。
データの解析でも、画像解析や音声解析はAIの補助を得て深化してきた。話者特定、人物特定、感情解析、語彙分析。ちょっとの情報からさまざまな情報を得ることができる。
従来は専用のセンサや機械が必要だったところ、カメラとマイクだけでどれだけの情報が得られるか、というのは、ひとつのチャレンジだ。これは、将来的に必要なセンサの数を減らし、コストを低減することに貢献する。
通常のセンサの使い方以外のどんな使い方ができるかを洗い出し、またそれを組み合わせて何ができるかを検討する。AIが発達してきた今、これは結構面白そうなテーマではないか。
例えば、音の響き方から部屋の形状や壁の材質を知る、その部屋に何人人がいるかを推定する、更には位置や身長体格まで推定する、などのようなことができないだろうか。さすれば人の動きまで分かるかもしれない。
カメラにしても、時刻とGPS情報から映っているものが何かを特定したり、他のカメラ映像と突き合わせて立体モデルを作ったり、といったことが可能かもしれない。人を映すだけでその人の感情を推定する、あるいは病気や体調を推定する、ということもできるかもしれない。
なんだかシャーロック・ホームズの推理のようだが、原理はさほど変わらない。ソフトで実現できるから誰でも推理の天才になれる。これは世の中を豊かにする方向に動くだろう。
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