2018年4月20日金曜日

ある程度賢くなれば


AIの認識能力や判断力は、一般論ではまだ人間に及ばないが、一部においては追い抜いてきている。今は決定論的なプログラミングによっている業務ソリューションも、学習を重ねてより賢くなれば、そちらで置き換えられる可能性はある。

つまり、プログラマがプログラムを組むのではなく、AIとの会話によってロジックを組んでいくような事態が起こりうるのではないか、というのがこの主張だ。

テストを先に書いておき、それを満足するようなプログラムを書く「テスト駆動開発」という手法がある。これを言わば「教師」として、業務データをぶち込むと何らかの答えを出し、それをテストしてOK/NGを出す、というようなことを繰り返していくことで、プログラムがAI学習によって出来上がっていく、というのがそのイメージだ。

そんなことが起こるはずがない、とは言い切れない。巨大なプログラムではバグが付き物だが、つまりは決定論的プログラミングであっても(回答を)間違える、というのは巨視的には正しい。AIが間違った答を出す確率と決定論的プログラミングにおけるバグ発生確率が、どこかで逆転しない保証はない。

簡単なプログラム、あるいはモジュール分割した一部においてこれを適用し、信頼性を確認しながら順次拡大していく、というような進化が考えられる。これが業務系に応用できるほど十分に信頼性があることが確認されれば、プログラマの仕事は画期的に変わることになるだろう。

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