ベーシックインカムの対極にあるとも言えるのがこの概念だ。少し説明すると、
- 住居がタダで提供される。保守・光熱費・通信費・NHKもタダ。但し家は選べないし、指示により引越しも強制される。
- 衣料・食料がタダで提供される。但しこれは転売を防ぐため、チケット制にする。年齢性別他を細かく配慮して調整する。
- 寝具もタダ。これも転売を避けるため、チケット制ないしは交換制とする。
- 教育がタダ。但し公立相当のみ。
- 保育費がタダ。
- 医療費がタダ。但し保健医療相当のみ。
- 公共交通機関はタダ。
- 警察消防はタダ。救急車のみは救急性を判断の上、必要と認められればタダ。
- 遊興娯楽費が定額で提供される。
- 上のタダを維持するだけの労働が強制される。健全な労働力は法で収用され、能力に応じて労働を割り当てられる。無論、働けない人にはこの義務はない。
- それ以上に働くのは自由。得たお金で、各々を充実させる。例えば自由診療、豪華な家、高度な教育など。
- 特に能力のある者は、強制労働を免れ、自由専業で働ける。その場合は全ての生活費は自前になる(タダにはならない)。もちろん税は高額になる。
- 外国人は全て有料。永住権がある者くらいまでは大丈夫だろうが、居住者レベルでは少し考えものだ。
ベーシックインカムの論議がこれだけ出ているということは、世の正解は完全な自由主義と共産主義の中間にあるのではないか、と思えてくるのだ。基本は共産主義で、中間層は半共産半自由、富裕層は自由主義、というものだ。
例えば、強制労働は週3、4日とする。そうすると週2、3日は内職ができる。このプラスアルファで家をワンランクアップしたり、子供を塾に通わせたり、遊興娯楽をちょっと豪華にするわけだ。もっと大金持ちになれば自由に生きられることも同じ。但し税額は今より高くなる。
従来の共産主義でも自由主義でもできなかったことが、個々の事情に合わせた細かい調整だ。不安不満をここで吸収する。基本的に無料の提供物は全て価格統制され、人々の不満不安を基に凹凸を修正する。それも頻繁に見直し、不公平感がなくなるようにする。これには大規模なコンピュータによる支援が必要であり、従来ではできなかったことだ。
基本的な生活上の不安がなければ、ブラック企業も汚職も権力闘争も穏やかになり、健全な社会になるのではないか。
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