2018年9月23日日曜日

見守りシーリングセンサ


https://www.toppan.co.jp/news/2018/06/newsrelease180611_2.html

床材に仕込まれた圧力センサで行動を監視する「未来の家」だそうだ。

いわゆるスマートホームを作る際に問題となるのは、配線だと思う。通信は無線でできるにしても、電源をどうするかは常に問題だ。無線給電という手もあるが、信号よりはるかに強い電波が常に飛び交っているというのは居心地が悪いだろう。

床材に埋め込むというのは良いアイデアだが、電源の問題は残るし、新築にしか応用できない。やはり天井、シーリングに埋め込むのが適切ではないか。シーリングなら電力は取り放題だし、センサも豊富に選べるからだ。

以前、「超高機能シーリングライト」という投稿をしたが、今思えば高機能に過ぎる。もっと簡単なものから始めて徐々に機能拡張すべきだろう。

上野の「未来の家」では、主に見守りや健康状態把握が見込まれているらしいが、そのために床材が選べないとか値段が倍になるのでは困る。採用率は低いだろう。ここではシーリングライト補助として、新たなセンサボードを考えてみる。

このボードは、まずシーリングライト側に取り付け、それを天井のコンセントに取り付けるようにする。シーリングライトと天井との間には隙間があるので、ここに主ユニットを配置する。それはシーリングコンセントを囲うドーナツ型で、中央付近にはCPUなどの回路が、周辺部は透明アクリルになっている。

ここが本来のシーリングライトより十分大きくないとセンサが見えないので、恐らく直径は50cm程度になるだろう。その先端には人感センサとWiFiアンテナが取り付けられていて、本体との間は細線で繋がれている。

シーリング用ソケットは、廊下やトイレにはないかもしれないので、電球ソケットタイプで同じものを作っておく。

これらは家のルータ経由でSaaSに繋がっていて、スマホから操作できる。これで検知できるのは人の動きだけだが、それだけでも
  1. 室内で普通に人がいて活動していることの確認(見守り)
  2. 留守中の異常検知(防犯)
  3. 活動の強弱から見る健康度推定
くらいはできる。

アクリルドーナツ周辺には、オプションのセンサ用コネクタが出ていて、人感センサ以外にも様々なセンサが取り付けられる。例えば温度湿度、照度、ガス、煙などだ。ソフトは簡単なもの(単にデータをサーバに送るだけ)にしておいて、分析は全部サーバが行う。

こうすれば、サーバの機能更新によって自宅の機能が強化される。あるいはプランを選ぶことで色々違うことができる。センサの組み合わせによって可能なことが異なるので、人は用途に合わせてセンサとプランを選ぶ。

また、リビングだけでなく様々なところに取り付けることで連携することもできる。家中に付けておけば人の追跡ができるから、例えば玄関から入ってこず、いきなりリビングに人が現れたら、外部からの侵入だと見なして警告を出すことができる。

スピーカーやマイクは本体標準設置で良いかも知れないが、ソフトでオフにできるようにしておく必要があるだろう。

超高機能シーリングライトは十万円を下らないだろうが、これなら基本セットで2~3万円でできそうな気がする。

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