2018年9月27日木曜日
ラチェットドラム電子書籍端末
https://www.impress.co.jp/newsrelease/2018/07/20180724-01.html
2017年度の電子書籍市場の調査結果が明らかになった。多少勢いは衰えているように見えるが、まあ順調の範囲のようだ。だが、これからの十年はそれほど延びないだろう。以前から指摘している通り、電子書籍はまだ紙に及ばず、またその改善を強く推進しているところがないように思える。
これはタブレットでも同じことなのだが、目の前の性能の漸次的向上しか見えていないように思う。もっと根本的に考えて、そもそもココダメだろう、というてこ入れをして欲しいものだ。
その例として、ページめくりがある。本なら、本をしならせて高速にめくりつつ、指定のページが近づいてくれば速度を落とすなどして、最後にはぴたっと止められる。Kindleにも高速ページめくりはあるが、ただ高速なだけで、結局行ったり来たりしないと指定のページに止まれない。これだけでも十分にいらいらする。
また、書籍の選択画面には高速ページめくりがない。背表紙では選べないので、一画面に表示できる書籍数は少ない。大量に本を持っていればここにも高速ページめくりが必要で、更にぴたっと止まる必要もある。
以前、電子手帳について、ラチェットドラムを提案したことがある。親指の腹でカチカチ回すものだ。これなら高速でページめくりをしつつも所定のページにピタリと止められるのだが、これを採用してくれたところはどこにもない。
確かに、物理的に回転するところがあるので故障や水濡れに心配がある、というのは分かる。しかしこの「ピタッと感」は重要なのだ。何とか工夫して、ぜひ付けてほしい。
ちなみに、ラチェットドラムではなくラチェット円盤(ラジオのボリュームのようなもの)の方が簡単で、部品も売っているのだが、ページめくり用としてはドラムの方が適している。安価な部品に流れることなく、ドラムの方を採用して欲しいものだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル
VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...
人気の投稿:
-
性善説と性悪説、どちらを取るかと言えば、やや性善説、だろうか。 子供の成長を見ていると分かるのだが、基本的に子供は善だ。だが、同時に自分勝手なところもある。人の持っているものを欲しがり、場合によっては喧嘩してでも奪おうとする。だがこれは「悪」と言えるほどのものではない。 ...
-
http://techon.nikkeibp.co.jp/real/project/025.html 水と混ぜるだけでできるセラミックスで、圧縮強度、曲げ強度、引っ張り強度、接着強度、耐食性、とあらゆる面で優れているのだそうだ。また、混ぜ物ができるので、その特性をさらに...
-
CAS冷凍 については何回か書いているのだが、いわゆる冷凍睡眠にこれを使えないだろうか、と考えた。 不治の病を未来の医療に託すとして冷凍睡眠(実際には死んでから凍っているのだが)している人は居るし、火星程度より遠くに行くとなると冷凍睡眠の実用化は必要になるだろう。「20...
-
骨梁とは、骨の内部に存在する網の目ないしはスポンジのような構造のことだ。この構造によって、骨は頑丈なのに軽量でいられる。類似の構造としてはアルミ発泡材があるが、あれはどちらかと言えば消音や軽量化が目的であり、骨のような(建築用語で言うところの)構造材としての用途とは少し違う...
-
ハクキンカイロの発熱原理を調べていて、これを防災用(キャンプ用でも良いのだが)の湯沸しに使えないかと考えた。 普通、キャンプではガスコンロを持っていく。だがあれは裸火を使うから、熱効率は悪い。これに対してハクキンカイロの仕掛けは、白金触媒を適切な場所に配することで、極...
-
フリーズドライには、戻したときに食材の食感が変わってしまう欠点があった。代表的には、豆腐が高野豆腐になってしまう。じゃがいもがスカスカになってしまう。葉物野菜はしなしなになってしまう。これらの欠点を、「 CAS冷凍 」によって補うことはできないか、と考えた。つまり、冷凍には...
-
http://www.reconstruction.go.jp/topics/m18/04/20180409160607.html 復興庁が出した、東日本大震災における復興支援の報告書だ。 ざっと読んだが、よくある役所の成果報告書という感じで、タイトルからして「事例...
-
http://japanese.engadget.com/2017/03/28/ai/ これは、上の記事への反論である。 記事の流れについては先のリンクを読んで頂ければと思うが、大きくはその結論として①AIには想像力がない(苦手)、②日本人には世界に稀に見る想像力...
-
ソフトによっては機能が多すぎて、メニューの中を探すだけで一苦労、ということが増えてきた。画像編集、CADなどは特にそうだが、ワープロ程度であっても既に充分に多い。一度も使ったことのない機能も多々ある。 ソフトによってはメニューがカスタマイズできるものもあるが、その範囲は...
-
電線の地中化が遅々として進まないそうだ。 電線を地中化できない最大の要因はコストだろう。よく「予算が無い」などと言われるが、その本質は「それだけの予算を掛ける価値が見出せない」ということだ。地中化の主目的は防災だが、普段のメリットがせいぜい景観くらいしかないことが、...
0 件のコメント:
コメントを投稿