2018年9月5日水曜日

何でも変動制


別の提案で「出生局」というのを書いているが、考えてみると税金や補助金は結構変動しているのに、罰金や刑期は変動していない。今の時代、税金や金利のように柔軟にパラメーターを変動させるような仕掛けにすべきではないか、と思う。

そしてこれは刑罰に限らない。特に行政に関わる数字の多くは変動制にして、変動させる根拠となる関数やパラメータのみを法で定義するようにすべきではないか。出生局の場合は出生率だったが、これと同様に色々なものを指針の下に変動させるのだ。
  • 刑罰: 受刑者の精神的苦痛が平均的に同様になるように設定する。例えば罰金は、所得や資産、家族の状況などにより変動させ、受刑者の苦痛を測るバロメータとしてアンケートや血液検査等をして補正する。
  • 税金・補助金: これは今でも所得や処々の事情による変動制だが、額が決まっているしフィードバックもない。困窮度のような指数を導入して調整すべきだ。
  • 議員の定員: 無論、一票の格差が無くなるように変動すべきである。3倍などは手ぬるい。1.5倍以下になるよう毎回調整する。あるいは格差に応じて一票の重みへ変動させる。これなら1倍にできる。
  • 年金・生活保護の額: これは物価指数で変動させるのが良いだろう。後は年齢や病気の有無などで調節する。
  • 電波使用料、漁業権、水利権など: これはオークションにしたいところだが、権利を得た上で無茶をやられては堪らないので、現在の許可認可制自体は維持する。但しその権利維持料については相応の変動制にすべきだ。例えば権益が一定の比率以上にならないこと、オークションにした場合の相場などだ。もちろん安くなることだってあり得る。
他にもまだまだあるだろう。更にコンピュータで自動調整する、というところまで行けば、(もちろんその精度云々の話はあるにしても)世の中は変動が少なく落ち着いた日々を過ごせるのではないだろうか。

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