別の提案で「出生局」というのを書いているが、考えてみると税金や補助金は結構変動しているのに、罰金や刑期は変動していない。今の時代、税金や金利のように柔軟にパラメーターを変動させるような仕掛けにすべきではないか、と思う。
そしてこれは刑罰に限らない。特に行政に関わる数字の多くは変動制にして、変動させる根拠となる関数やパラメータのみを法で定義するようにすべきではないか。出生局の場合は出生率だったが、これと同様に色々なものを指針の下に変動させるのだ。
- 刑罰: 受刑者の精神的苦痛が平均的に同様になるように設定する。例えば罰金は、所得や資産、家族の状況などにより変動させ、受刑者の苦痛を測るバロメータとしてアンケートや血液検査等をして補正する。
- 税金・補助金: これは今でも所得や処々の事情による変動制だが、額が決まっているしフィードバックもない。困窮度のような指数を導入して調整すべきだ。
- 議員の定員: 無論、一票の格差が無くなるように変動すべきである。3倍などは手ぬるい。1.5倍以下になるよう毎回調整する。あるいは格差に応じて一票の重みへ変動させる。これなら1倍にできる。
- 年金・生活保護の額: これは物価指数で変動させるのが良いだろう。後は年齢や病気の有無などで調節する。
- 電波使用料、漁業権、水利権など: これはオークションにしたいところだが、権利を得た上で無茶をやられては堪らないので、現在の許可認可制自体は維持する。但しその権利維持料については相応の変動制にすべきだ。例えば権益が一定の比率以上にならないこと、オークションにした場合の相場などだ。もちろん安くなることだってあり得る。
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