2018年9月20日木曜日

Google Duplex応用


人工知能が人間相手に電話を掛けられる、というので大変話題になった同サービス。濫用への不安は大きいものの、もちろん有効活用の道はある。どんなものがあるのか、考えてみた。

先日の大雨や地震の際に思ったのは、市役所から高齢者障害者への声かけだ。テレビを見ない、防災放送が聞こえないとしても、電話が掛かってくれば出るだろう。ここで大量の人に電話を掛ける労力を低減するのに使われるというのは有用な応用の例だろう。

このように、行政側が市民に対して使用するというのは、他にも応用が利くはずだ。他に考えられるのは税金滞納などの督促、普段からの声かけ(生存確認、体調確認など)、訪問の予告(税務調査、障害者年金ヒアリングなど)などだ。

広く言えば、これはよくある「きめ細かなサービス」である。もう少し利口になってくれば、更にいろいろと使えるはずだ。
  1. 音声による学習サポート。VRキャラを合わせてやれば、マンツーマン教師の出来上がりだ。
  2. 音声による自動運転車への指示。無人だが運転席にアンドロイドがいて、普通のタクシーと同じように会話しながら行き先を指定できたり、好みに応じて雑談したりできる。
  3. ネットスーパーの注文サポート。高齢者でなくても重宝するはずだ。電話でなくVoIPでも良いので、電話代はタダにできる。
  4. 飛行機のリコンファーム(再確認)。既にプッシュボタンによるリコンファームはあるが、これなら自然な会話で行える。
  5. 株や為替の売買。昔ながらの電話取引ができる。
  6. 電話参加型オークション。これは結構簡単にできそうな気がする。高額品でなく、小さなオークションが多数分散的に行われるようなことが想定できる。
  7. 電話詐欺への応対。怪しいと思ったらボタンを一つ押せば、本人の声で引き続き応対できる。電話勧誘などでも同様。相手も機械だったら優秀なほうが勝つ?
  8. マネージャー・秘書。膨大な電話をさばき、スケジュールを設定していく。
  9. そして勿論「執事」だ。ホテルのコンシェルジュでも高級カード会社のサポートでも良いし、自宅のロボットでも良い。
執事は、自らは仕事をせず、自分以外の使用人への指示と管理を行う存在であるので、人でなくてもよい。ただ、物理的な形があったほうが何かと頼みやすいから、将来的にはロボットに搭載されて欲しい。

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