グーグルのスマホ、ハリポタの「魔法の呪文」で操作できるようになる
「高度に発達した科学は魔法と見分けが付かない」とは、有名な「クラークの第三法則」だが、このニュースを見てこのフレーズを思い出した。確かに、普段使わないような言葉≒呪文として操作をキックするように設定すれば、人間に話しかけるときとの区別が簡単にできる。また呪文なら言語の壁も越えられるだろう。イベント限定の規格だそうだが、これは良いアイデアだと思うので、少し真面目に考えてみてはどうか。
例えば、エスペラントで定義するのだ。まず、2、3語以内で済み、且つその用語の範囲が限定的であるならば、全て呪文として定義する。例えば「明かりをつけろ」なら「lumigado sur」などだ。
もう少し複雑なものは、例えば検索なら「Serĉu 検索語」と、頭に「検索」のエスペラントである「Serĉu」を付けてやる。同様に、「XX市の天気」なら「vetero XX市」としてやる。
それよりもっと複雑で汎用のもの、あるいは多くの呪文を覚えるのが面倒なら、頭にエスペラントの「コンピュータ」を意味する「komputilo」を付けて、後は自国語で命令する。「komputilo 明日の予定は?」などだ。言語の切替もこれでできる。「komputilo japanese 家に電話」といった具合だ。
こうしてやれば、①人に話しかけるときやテレビの音声などによる誤作動を防げる、②海外でも言語の壁を越えて操作できる、③ベンダ間での方言(AlexaとOK GoogleとHey Siriとコルタナさんなど)を吸収できる、④(用途によるが)一語、二語程度を節約できるので、より素早い反応ができる、といったメリットが得られる。傍で見ていても、魔法と区別が付かない世界の実現は近い。ぜひ各ベンダでは検討して頂きたいものだ。ただ、デメリットが二つある。
一つは、派生や混乱が起こり得ることだ。上のハリポタの呪文はもちろん、クリンゴン語、アルダの言語、ゲームの呪文などがタメを張って争う未来が想像できる。
二つ目は、一つの呪文で複数のシステムが起動してしまう危険だ。Amazon EchoとGoogleスマホを持っている家庭など(米国では)珍しくない。ただ、照明に繋がっているシステムは一つだけだろうし、検索はスマホが対象だと思うだろう。明日の天気やスケジュールは両方にまたがるので困りものだ。これは機器間での連携が必要になるため、また別の検討が要ることになる。
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