2016年11月17日木曜日

ワインの技術


瓶一つにもいろいろと技術が込められていて、細かく調べていくと面白い。だが一番は、ワイン自体の味香りも進化していて、必ずしも昔からのワインが美味しいというわけではなくなってきていること。いわゆる第三世界のワインなどだ。

フランスにはインターナショナル・ワイン・スクールのようなところが多数あり、実習から理論まで総合的に学べるが、その理論からくると、世界中にフランス以外でもブドウ栽培に適したところが多数ある。

また、フランスドイツイタリアは伝統的な製法を守るところが多いが、ワイン新興国は実験的なものも多くあって、それがまた面白い。例えば、ブドウを発酵させるための酵母は、フランスなどヨーロッパ産のものが多く輸入されているのだが、酵母の違いによって味や香りがかなり変わってくることが最近分かってきている。つまり、自分の好む味香りに調整するために酵母を選んだりブレンドするようなことが可能になっている。水遣りやら日照やらのバランスについても、農業試験場のような手法で実験をしているところもある。

また、オーストラリアに特に多いのだが、通常ボトル(720ml程度)よりずっと少ない、100~350ml程度の飲み切りワインだ。小瓶、缶、珍しいところでは紙パックなどのものがある。小瓶にしても、ガラスだけでなくPETボトルのもの、プラスチックのグラスが付いているものなどがあって、ピクニックなど外で飲むのに適している。

さすがにこの手のワインは安いものが多いのだけれども、それでも近年のパッキング技術は進歩していて、劣化が抑えられている。味もだんだん良くなってきている。

更にはグラスだ。ポリカーボネイトなどの樹脂で作られた割れないグラスが登場している。ワインはグラスでも味が変わるというのは有名な話だが、形状もちゃんと産地別のものを模して作られていたりする。素人が高級ワイン用のグラスを幾つも用意するのは困難だが、これなら簡単に扱え、値段も安いので嬉しい。

もう少し進歩して欲しいのがノンアルコールワインだ。デカフェのコーヒーはかなりよいものができていると思うが、美味しいノンアルコールワイン少ない。単に知らないだけなのかもしれないが、もうちょっと豊富に選べ、且つ美味しいものが欲しい。

ノンアルコールワインには、始めからアルコール発酵をしないように制御されたものと、普通に造ってからアルコールを取り除くものがあるらしいが、発酵の過程で他の味香りも変化するものだから、後者の方が安心だ。そしてアルコールを取り除く過程で味香り成分が失われるとしても、アルコールが減る分濃くなっているはずだから、調整は可能だろう。

手間が掛かる分高いし、種類も少なくなるであろうことは分かる。だがここは一つ、我侭を聞いてもらいたいものだ。

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