2016年11月11日金曜日

読唇術


機械の読唇術精度が人間を遙かに上回る93.4%を達成

人間と拮抗するかどうか、というAI技術は多々あったが、人間を遥かに上回るという点では興味を引く記事だ。

これで直ぐに思いつくのは、監視カメラから会話が漏れる危険だ。例えば国会中継でこれを使われたら、議員同士のひそひそ話や、答弁における大臣と補佐の会話などが全て分かってしまう。国会中継ができなくなる可能性もある。

監視カメラがどこにあるかなど、普通は意識しないから、街中で普通に喋っていればその内容はばれてしまう。だから気にする人は、夏でもマスクをしなければならなくなる。

ただ、悪い面ばかりでもない。例えば遠くの人と話したいとき、カメラでズームできれば、マイクがなくてもお互いに会話できる。これは例えば、山の遭難者にヘリコプターで近づくときなどに応用できる。

もっと単純に、会議で議事録を起こすのに使う、というのはどうだろう。テレビ会議に限らず、あらゆる会議でカメラさえ持ち込んでおけば、誰が何を話したかを自動で記録する。国の諮問会議などでは、要約せず一字一句記録に残すような議事録がよく見かけられるが、これなら記事起こしの手間が掛からない。あるいは裁判における速記も不要になる(現状では法律で定められているので補助として使うか)。テレビで盲の人向けの字幕ボランティアがいるが、これにも使える。当然本家テレビが字幕放送をするのにも良い。

市販されているビデオカメラやケータイ・スマホのカメラにこの機能が付けば、また面白い応用が可能かもしれない。ホームパーティーや卒業式といったプライベートなイベントでもきちんと記録が残るなら、それはそれで嬉しいのではないだろうか。
 

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