感情を廃し、理性で生きることを尊ぶ点、自分の信条と通じるものがあることから、ペンネームとして頂いた。人は感情で生きる動物だが、全部感情で行動しては良くない。社会との関わり、人との関わりの中で、大人になるほど、また社会的地位が上がったり他人との関係が多くなるほど、人は理性で行動しなくてはならない。
それ自体は当たり前のことなのだが、そういう処世術を説く人があまり見当たらない。人生相談のようなところでたまに見るのだが、その回答者がスピリチュアリストだったりするのは笑えない事実だ。
スポックは、その価値観から、滅多に感情を見せることはない。だが、確かスタートレックの映画版で、異星人と精神融合を試みたスポックが笑ってしまったことがあった。その異星人は機械生命体で、スポックが求める論理と知識の究極の姿とも言えたのだが、その異星人が求めていたのが「感情」であった。その皮肉に笑ってしまったのだ。
自分は彼と違って人間だから(スポックは宇宙人と人間のハーフ)、感情そのものを無くそうとは思わないし、やろうとしてもできないだろうと思っていた。ただ最近思うのは、年を取るほど感情の起伏が減ってくることだ。理性というのは、実は膨大な経験の先には自然に身につくものなのかもしれない。
また、修行を重ねたお坊さんなどの宗教家も、やはり理性的であるように見える。これもまた、俗世間から一歩引いて考える時間を長くとることで、経験ができたのだと想像することができる。
先の映画が正しいかどうかは分からないが、人間程度の経験量の範囲では、更にその先に感情を欲するようになることにはならなそうだ。そして論理学を勉強するのでなくとも、人生経験が豊富になれば理性的になれることになる。
若いうちに理性的になりたければ、よい方法がある。本を読むことだ。それも多読乱読である。雑誌も含めてよい。本には様々な人の知識経験が詰まっているからだ。ウソや誤解も含め全て飲み込んで消化すれば、自然とそれらの区別は付いてくるから心配せずともよい。映画も音楽も同様で、自分が好きなもの以外でも意識して接するのがよい。
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