靴を2足、交互に履くことで長持ちする、という話がある。そりゃあ当たり前だ。2足あれば倍は持つだろう。だから、2倍以上持たなければ意味がない。そこで調べてみると、やはりと言うか、あまりきちんと調べられたものはないようだ。だが根拠らしきものはあった。
それは、靴を一日履いたら汗を吸うわけだが、これが乾燥するのには2、3日掛かる、というもの。乾ききらないうちにまた履くのと、いったん乾かしてから履くのとでは、確かに寿命が違いそうだ。雑菌の繁殖が一度リセットされるとか、型崩れの程度が減るとかは期待できる。また、この原理からは靴底の減りを遅くする効果はないことになる。
更には、この原理からすると、汗を吸いやすい運動靴の方が影響が大きく、革靴はその次、合成皮革のような汗を吸わない素材が多い靴では影響は少ない、ということになる。学生時代にそんな高級なことはやらなかったが、こちらは靴のサイズがどんどん変わるからまあ気にならなかったのだろう。足のサイズが固まる高校生くらいからは、これをやった方が良い、しかも2足ではなく3・4足の方が良い、という結論になる。
背広でも似たようなことは言われるのだが、同じ原理で考えると、こちらは影響はほぼないことになる。上着の発汗吸収量は足よりはるかに少ないし、面積も広いから翌朝まで湿気ているようなことはない。つまり、2着用意して交互に着る意味はない(長持ちさせる観点では)。また、靴の場合でも、強制乾燥させれば1足でも良い、という考えも成り立つ。
また、開口部が多い女性の靴の方がその影響は少なく、パンプスよりサンダルの方がより影響が少ない、という論理も成り立つわけだ。そしてスリッパをそういう目で見てみると、結構乾燥を待たずに履いていることが分かる。風呂上がりに履くスリッパは、一日履いた革靴より湿っているかもしれない。
室内履きこそ3足用意すべきなのかもしれない。
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