2017年1月1日日曜日

1月1日の定義


調べてみると、天文学的な定義ではなく、歴史的な経緯から決まっただけのようだ。
今後、宇宙歴のようなものが考えられたとしたら、今度こそ天文学的定義が必要になるのかもしれない。もっとも、少なくとも他の星に人が定住し、かつ頻繁に交流ができるようになるまでは必要ない。今、火星に人を送るミッションがあるらしいが、それが成功して、且つ何十年か経ってから、宇宙歴が必要になるのだろう。
地球のそれは、もちろん人間の生活サイクルを基にしているわけであるが、火星の自転周期は地球と異なる。かといって、地球と同じ24時間で生活するとは限らない。体内時計はそれより長いという話があるし、重力が違うのだから、その体内時計も変化するかもしれない。もっと言えば、時間の進み方も一定ではない(相対性理論的な話)可能性もあるので、その定義はまた一段と難しくなることだろう。
そうなれば、絶対的時計を一つ作って、各々が対応表を作るような方式が提案されるのは自明だ。そこでの興味は、その絶対的時計はどんな風に作られるのだろうか、ということ。地球の原子時計だって地球上にあるのだから、絶対的かと言われると自信がない。もちろん人類発祥の地だからそれが基準だ、と言ってしまってもよいのだが、銀英伝の時代くらいになればそれも怪しくなる。
素直に考えれば、国際原子時 (TAI)の秒数カウントだけを基準としてどこかでゼロリセットする(宇宙歴元年!)のがよいのだろう。ただこれでは桁数が多くて扱いにくいから、16進数にするとかどこかで区切るとかして、時代時代で下何桁を使う、ということになる。
そのうち、1月1日は特別な日ではなくなるのかも知れない。それは地球だけのローカルなお祭りであって、宇宙歴の正時(例えば1億秒≒3年強)を宇宙全体で祝う、オリンピックもこれに合わせる、とかになるのかもしれない。

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