スマホには電話番号や証明書の類が入れられ、root化の監視もある程度できるから、下手なPCよりセキュリティは信頼できる。また、テレビ電話ソフトの類も豊富に揃っていて、自宅からWiFiで繋ぐなら通信料も掛からない。これを使って、本格的な遠隔手続き窓口を作ることを考えてみる。
従来のテレビ電話にも、書類を共有するような仕掛けはある。ただ、スマホの画面でそれを見たり操作したりするのは困難だろうから、工夫が必要だ。こちらから提出する書類もあるだろう。他に必要なのは料金の支払や印鑑(印影)のやり取りだろうか。これらを技術で解決してやる。
入口はWebでよいだろう。銀行なら銀行のHPに行き、特定のボタンをクリックすることで起動する。起動するのは専用の窓口ソフトで、テレビ電話の技術も使うが他も幾つか使い、統合されているものだ。あらかじめソフトストアで配っておくとよい。
操作画面は、従来のテレビ電話とWebの電子申請の中間的なものになる。画面は縦三分割で、一番上がテレビ電話、真ん中はメニューと書類表示、下はソフトキーボードだ。基本的には真ん中のデータを入力して送信すれば手続きは終了するように作るが、メニュー自体が分からないとか入力に迷ったときには、上の画面をタッチすれば窓口を呼び出せる、という構図になる。
窓口側は、真ん中の画面をお互いが操作できるようになっていて、入力補助を行うことができる。申請自体はあくまでWebで完結するように作っておくわけだ。ただ、窓口側はスマホではなく、PCで受けるようにしておいた方がよいだろう。小さい画面でちまちま操作するのは、窓口側としてはきついだろうからだ。
提出が必要な書類の代表格は、免許証などの身分証明だが、これはカメラで撮影する。下段がカメラ画面に切り替わり、撮影後、角度補正をしてやる。印鑑を撮影するのは抵抗があるだろうから、これはマイナンバーカードの読み取り(と暗証番号入力)で代用する。モノの受け渡しが必要な場合は、郵送などで対応する。
支払は、Apple Payなど電子マネーが使えればそのまま対応できるはずだ。クレジットカードを直接使うことは少ないだろうが、その場合は手入力になる。
基本的には役所やインフラ(電話など)のような公的なものをイメージしているが、例えば同じモノを(高齢者限定で)ネットスーパーに適用できるとしたら、利用者が増えること請け合いだろう。また、高齢者他の生活弱者に対しては、自治体がLTEタブレットを配ってやるようなことも考えられる。
使っている技術は全て既存のもので、難しいところは何もない。後はやる気とコスト計算だろう。
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