2017年1月28日土曜日

何でもアクチュエーター


話しかけると自動で変形・点灯するロボット・デスクライト「Lumigent」の記事だ。カメラも付いていて、書類撮影やWebカメラとしても使用できる。
思えば、SFでは何でも動いたものだ。今でも動くゴミ箱くらいなら市販されているが、ライトが動くとは思いつかなかった。この考えを延長すれば、何にでもアクチュエーターが入って動き、用途を拡大する可能性を考えることができる。
例えば部屋の片付けだ。有名な映画「メリー・ポピンズ」では、主役のメリー・ポピンズが部屋を魔法で片付けるシーンが登場する。さすがに本や服にアクチュエータが付いていることは想像し辛いが、自走式でアームが付いた片付けロボットがいればどうだろう。自走式になるのはもっと大きなもの、例えばカバン、家具類だ。
旅行カバンには類似のコンセプトが既に多数提示されているが、タンスにはキャスターは付いるものはあってもモーターは付いていない。床を平らにする必要があるとは言え、模様替えや、季節・日中の生活パターンに合わせて家具が動いてくれたら嬉しいことは多いだろう。
例えば、手動のものは既にあるのだが、ベッドは昼間は必要ないから、天井や壁に隠れてもらい、その分スペースを広く取る。逆に勉強机は昼間必要で寝ている間は必要ないから逆に動いてもらう。できれば机の上に置いたものがそのままになっていてくれると嬉しい。
衣装ダンスが、例えば幅・奥行き60cm、高さ180cmの直方体のものが多数、という構成になっていて、季節によって衣裳部屋から個々の部屋に移動してくれるとか、そのシリーズの中にはスキーセットやクリスマスイルミネーションなど、季節で必要なものが纏めて入っていると助かる。自動で出し入れが可能なら、奥に仕舞ってしまって忘れることもないだろう。
ダイニングで食べながら見るか、ソファで寝転がって見るかによって角度が変わってくれるテレビはどうだろう。あるいは完成が近づくと向こうから来てくれる調理家電や皿(これはロボットが運ぶのだろう)はどうだろう。更には盛り付けるとダイニングに並べてくれたら。鳴るとトドローンが運んでくれる電話の受話器やスマホはどうか。新聞や郵便物をリビングに運んでくれるドローンは。
一つ一つは笑ってしまうようなアイデアかもしれないが、細かく考えてみると色々とイケるかもしれない。

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