2017年1月15日日曜日

屋内ドローン


ドローンというと、Amazonの配達とか地図の作成とか、屋外での使用ばかり思いつく。が、当然屋内でもドローンは飛ぶわけで、風がないから制御がしやすいし、充電も簡単だ。おもちゃばかりでなく、実用として屋内ドローンを考えてもよいのではないか。
その一つとして物流があるのは間違いない。その気になれば自分でエレベータに乗ることもできるし、屋外から回り込んで窓から入るようなことも可能だ。従来の自走ロボットと違って足元を整備する必要がないから、既存の工場に入れるのにも楽なのではないか。もちろん、二足歩行ロボットが発達することで、ある程度客が奪われる危険はあるが、高さ方向のやり取りにはこちらが有利だ。幾つか考えてみる。
  1. いきなり物流ではないが、棚卸しに使う。つまり、多数の棚をカメラで撮影して画像解析し、品物があるかどうかを把握する。コンビニやスーパーのように奥行き方向に並ぶものには応用できないが、図書館や本屋などでは活躍できるはずだ。
  2. 高いところのものを取るのに使う。棚にも工夫が必要だが、自動倉庫ほど大げさにしなくてよいのと、棚の形状や床に制限がなく、また地面近くに危険な動作物がないので安全にできる。
  3. 多くの事務所では書類が多数あるはずだ。これを探すのに使う。実際に取りに行くのは人間でもよい。
  4. 社内便に使う。
  5. 雑居ビルなどで、郵送の申し込みやビル内コンビニの買い物に使う。あるいは留め置きの荷物を受け取る。これにはTV電話がついているとよい。また、重量確認が必要だ。
  6. 屋内型植物工場で、移送や収穫、モニタリングに使う。
  7. 郵便物を取りに行ったり、新聞を手元に運んだりする。こちらは郵便受けや新聞受けに工夫が必要かもしれない。また一瞬とは言え屋外に出るので、専用のドアなどが必要かもしれない。(さすがに人間用のドアは重いだろう)
  8. 防犯カメラやセンサと連動して、様子を見に行く。屋内から窓を見ればよい。
  9. 泥棒に抵抗する。催涙スプレーや煙幕を搭載する。
  10. 寒い倉庫(冷蔵・冷凍)での長時間作業に使用する。あるいは頻繁に出入するのに冷気を無駄にしないために利用する。
  11. クリーンルーム内外の輸送に使用する。ドローンごと風洗浄してやる。
羽根がある分危険だから、その防護策をとったドローンが必要となるだろうが、特に難しくはないはずだ。また、カメラはよいとして、マジックハンドのようなものの開発が必要になるかもしれない。それなりの重さに耐えなければならないが、駆動時間は短くてよい(充電は適宜可能)ので、意外と早く解決するかもしれない。

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