2017年1月3日火曜日

自動運転車併走自動運転車


自動運転車が描く未来の一つは、行く先を決めてボタンを押すだけで自動でそこに行ける、というもの。もう一つは、何か欲しいもの、見たいものがあれば、ボタン一つ押すだけで向こうから来てくれる、というものだ。前者は色々と議論があるが、後者はあまり見かけない。
今でも移動販売車や移動図書館のようなものは存在しているし、広く考えればカタ屋や紙芝居も含めた興行はこの一種だろう。これをもっと進めて、例えばレストランとケータリングの中間のような業態が発生しないとも限らない。キッチンも内装もしっかり作れるし、片付けせずに撤収できる。あるいは富裕層向けの外商車なんてものはどうだろうか。従来だとホテルの一室に呼んで開催していたものだが、始めから自宅近くまで乗りつける方が簡単だ。美術品や宝石類なども、この方がセキュリティが維持できてよいかもしれない。
そして第三の形態が、両方とも動いている、というもの。これは議論を見たことがない。観光するなら自ら動くしかないが、移動時間に持て余す暇を使って商売をするものだ。例えば併走してCMを流すとか、軽食を販売するとか、暇潰し手段(ゲームなど)を提供するとか、観光情報や行先での予約手配を売り込む、などだ。走りながらモノを渡すのは危険だ、というなら、自動運転なのだから協調して一旦止まればよいし、技術が発達すればそれすら必要ないだろう。
そのうち、トイレ車やシャワー車や寝室車まで出てきて、人は家に住まなくなるかもしれない。

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