風邪予防には手洗いは有効だがマスクは効果がない、という実験結果があるそうだ。が、なぜ手洗いが有効なのかには理論がない。
手から直接感染するのであれば、皮膚全てにその機会があるのだから、手を洗うことだけで有意に感染率が下がるはずがない。だから手から目や口に入る、という経路になるはずだ。そしてもしそうなら、うがいやマスクは有効なはずだが、実験結果はそうではないという。これは論理的に矛盾ではないか。
そこで新説を考えてみる。空中に漂う飛沫よりも、手に一度付着したウィルスの方が強力である(強力になる)、というのがその理論だ。数が増えるのか元気になるのか分からないが、ともかく一度空中を漂って手に付着した後、手の上で元気になる。
手の上は、当然空中より温度が高く体温に近い。湿度も高いだろう。栄養素も空中よりは多いはずだ。そこでウィルスが増殖し、口に入る。そうすれば感染力は強くなる。手を洗えば有意にウィルスが除去されるので、効果があることも説明できる。
それなりに説得力がある仮説だと思う。これを確認することは簡単で、手の上でウィルスがどの程度増殖するかを計測するだけでよい。どこかにデータがないだろうか、少し探してみようか。
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