2017年1月29日日曜日

プロジェクション壁


ソニーが2017年のCESで時計や絵画を映すコンセプト映像を出しており、以前の提案「白い壁の家」とよく似ていたため、我が意を得たり、という想いをもった。だがまだ大きく不足している。もっと、特別な状況ではなく普段使いで使えるようなアプリケーションであってほしい。
具体的には、普段は特に注視することの必要ない何かが常に映っていて、イベントの度にそれが表示され注意喚起される、というものだ。例えば季節と天気と時刻に合わせた自然の絵(高原や森、砂浜など)、自宅の外の様子(監視カメラ)、絵画、ライブカメラによる勤務先や近隣の状況をベースとして、スケジュール・カレンダー・気象情報及びその予測、メールや新聞・郵便物などの到着状況、ゴミの日の通知、電話の着信、インターホン情報、田舎の実家の様子、近隣の事件事故、ドアや窓のロック状況、ニュース、エアコンや各種家電の状況、冷蔵庫の中身、熱中症情報、緊急地震速報などが適宜現れたり消えたりする、というものだ。
人が何かを思いついたとき、例えば映画を見たいとか(ソニーがやったような)本を探したいとかいうものは、個別に考えればよいことだ。それ以外の時の方が重要で、例えば風景一つとっても本人の心理状態によって変えるような木目細かさこそがこのアプリケーションの要である。また、これら個別の事象については音声応答を取り込み、「今日のスケジュールは?」とか「今週の天気は?」といったベーシックな質問に対して、そのデータを表示した上で合成音声で応答する、といった機能も欲しい。これはAlexaやGoogleアシスタントのそれと似たようなものだろうが、全てをやろうと欲張るのではなく、こういったベーシックなものを確実に行えるようにすることが望ましい。
これは機能競争というよりはバランスが重要で、過剰だと煩いし少ないと勿体無い(費用対効果が悪い)とみなされるので、デザインセンスがかなり重要だ。人によって好みの違いも激しいだろう。ソフトでは日本は弱いというが、これはUIと言えなくもないので、ソニーならできそうな気がする。ぜひ頑張ってほしいものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル

  VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...

人気の投稿: