2017年8月10日木曜日

ポイント規制と管理ソフト


楽天ポイントだ、Tカードだ、PontaだPotoraだと忙しい。ポイントカードが山と増えてしまい、使える店もしょっちゅう変わり、はっきり言って覚えきれない。何とかしてほしい。

ポイントというのは、囲い込み戦術の一種だ。最初は店舗毎、次にチェーン店、次にポイントカード自体が単独で登場した辺りから話がおかしくなってきている。グループ会社ならまだしも、顧客が「この店はこのカードが使える」というのが分からなくなってしまえば、何のための戦略だか分からなくなってきていないだろうか。つまり、類似した業態のどちらで買うかをポイントの有無で決めるとして、そのポイントがどの店で使えるかわからなくなってしまったら、そもそも囲い込みの目的は達成できないのではあるまいか。

ポイントカード業界全体としてのICT的取組みが必要な時期に来てはいないだろうか。極端な話、全部マイナンバーカードに吸収されてしまえばユーザは楽だが、これでは囲い込みの意味がない。こちらの方がお得ですよ、あなたはこちらを使うほうが効率がよいですよ、ということを、AIが推奨してくれるようなことはできないだろうか。

ポイントの溜まり具合、使用頻度・額、無駄にしてしまうポイントの状況などを総合的に判断して、ポップアップでアドバイスしてくれるようなソフトがそれだ。例えば、ポイントの有効期限と買い物頻度から、無駄にポイントを溜めていると思えば、別のポイント(店)に切り替えるとか、気分で買わずに店を統一するアドバイスとか、ポイント消費のタイミングを通知してくれる、などだ。

今、この手の情報の横連携はよくない。電子化の足も鈍い。そろそろ法で規制したり監視したりを検討してもよいタイミングではないか。

例えば、ポイントをタイプ別に整理しカテゴライズして、ポイント換算分を経営データに反映させるよう義務付ける(発行数、量の管理と合わせ)。ルールを曖昧にしたり、ルールを頻繁に変更したり、都合のよい解釈をしたり、優良誤認させたりする行為を禁じる。電子化、API提供の努力義務、などだ。

ポイント管理ソフトに対応しないものは使われなく廃れる、というところまで持っていければ、強制せずともそれに乗っかってくれるはずだ。

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