2017年8月20日日曜日

津波にはサーフボードで


東北の震災以来、津波への対策がクローズアップされているように思う。以前から「ノアの箱舟」的な浮かぶ脱出艇やゴムボート、折り畳みカヌーのようなものはあったが、何れもかさばる上に高額であり、一般家庭ではなかなか手が出ない。

津波対策の最低限のグッズとして、「サーフボード」はどうだろうか、と考える。これなら数千円~数万円程度で買えるし、かさばるとはいえボートほどではない。空気を入れるタイプのボートは経年劣化があるが、サーフボードなら素材が浮くから、この点も有利だ。

だが、単純に市販のものがそのまま使えるとは思えない。要は、素材として浮く発泡スチロールやウレタン系の素材を使った安価な浮体で、最低限の身の安全を図るものがあればよい。そのスペックを考えてみる。

まず、大人一人が安定して乗れること。寝られるほどあれば嬉しいが、まずは座った状態で安定していなければならない。サイズとして、まず、直径1メートル、厚さ20センチの発泡スチロールを考えてみる。そしてフリスビーのような窪みを作ってやり、穴を上にする。その上で全体を、サーフボードのような樹脂コーティングしてやる。持ち手を前後左右4箇所に付け、回転しないように底にフィンを付ける。同じく1メートル程度のオールを付属品として付ける。

津波が来たら、これを持って逃げる。余計な荷物を持ってはいけない。また、これは一人一台だ。子供にも一回り小さいものを用意しておく。もし膝上くらいまでに追いつかれたらこれに乗り、オールで浮遊物を避けるようにしながら波に乗る。勢いが弱まり、水の高さが減ってきたら、できるだけ前に漕いで浮遊物を乗り越え、陸地に脱出する。

もちろん、こんなに上手く行くとは限らない。浮遊物にぶつかって水中に落とされたり、挟まれて潰されたり、水の勢いでひっくり返ってしまうことは十分に考えられる。だからこれはあくまで最後の手段であり、逃げるのが基本だ。それでもこのようなものが例えば5千円程度で市販されれば、相応の商品になるのではないかと思う。

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