2017年8月24日木曜日
バリアフリーの衰退
最近のショッピングモールは、道幅も広く、多目的トイレも豊富で、階段の横にはスロープがあり、車椅子の貸し出しもあるなど、バリアフリーを考慮している。もちろん法的な側面もあるのだろうけれども、高齢者の割合が増えてきたことも手伝って、良い循環になっている。
一方で、スマホによる3D空間把握や歩行補助ロボットなどの市場が立ち上がりつつある。これは逆に、障害者が健常者のように振舞えることを目指しているとも言える。もしこちらの方が急速に発達すると、従来のアプローチとは逆行する結果を生むことになる。つまり、バリアフリー設計が必要なくなるかも知れない。
サイバーダイン社のHALシリーズは、歩行支援と重量物持ち上げ(腰)支援、単関節(肘、膝)のタイプがある。健常者でも、例えば歩行なら素早く、あるいは長時間歩けるなど、メリットはある。音声による歩行支援があれば、目をつむる理由が単なる怠慢であっても問題なく歩けるわけだ。
もちろん、それを前提として社会が更にアンチバリアフリーになる可能性はある。狭くて急な階段しかなくても障害者が住めるとか、用意があった車椅子がなくなるとか。が、その代わりにそういった補助具を貸し出せるなら、それも良しとなるのかもしれない。
もちろん、セニアカー一つとってもろくに普及していない現状を見れば、この可能性は低い。だが、サイバーダインを付けた高齢者が多数、街中をかくしゃくと歩き回る姿を想像すると、少し楽しい。
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