2017年8月21日月曜日

霊能力開発


以前何回かの投稿で、魂は記憶の塊であるという説を唱えた。また以心伝心や呪いなどについいても説明を試みた。これと同じく、霊能力もこの仮説で説明がつくかもしれない。

現在の仮説では、魂は記憶の塊であるとは説明したが、それがどのような媒体に載っているかは不明である。もちろん基本的には脳だが、体の細胞のあらゆるところにも存在する可能性がある。そしてそれが空気中を伝搬するのであるから、その伝搬方法は
  1. 電磁波
  2. 音波
  3. 重力波
の何れかであろうが、このうち重力波は考えにくい。体の組織が発生させ得る重力波のレベルはあまりに小さく、検知もほとんど不可能と考えられる。音波よりは電磁波の方があり得そうだが、断定はできない。ここでは電磁波であると仮定して話を進める。

記憶は、人間が意識しなくとも常に発生している。目にも耳にも皮膚にも始終様々な情報が入ってきており、それが細胞の接続や構造に何らかの影響を与えるならば、全てが記憶と言える。以前も説明した「記憶の溜まり場」にしても、単純な空間のみでは考えにくいが、何らかの(半)固定的な物質が存在していれば、原理的にはあり得る。ただこの場合、石(コンクリート)や鉄骨よりも、植物(特に木)の方が可能性としては高いだろう。固形物、非生命では構造が変化しにくいからだ。勿論人間そのものでもよい。

長く記憶を留めるには、簡単に移動されたり伐採されたりしない方が好ましいから、未踏の山や神社仏閣などは理想的だ。墓(の周辺の木)、庭木なども候補に挙がる。そういったものが日々の人間の行動から発する電磁波を受けて微妙な変化をし、またその変化を人間が電磁波で感じ取ることができれば、霊能力が成立するわけだ。

人間は、ごく弱い電磁波でも関知する能力がある。目はその一つだが、肌でも感じられる。電磁波過敏症の人はその典型例だ。なお、電磁波過敏症にはなお否定的な見解が多いが、もしそうだとしても、肌が電磁波を感じることのできる器官であることは間違いない。日焼けがそうだし、光線過敏自体は医学的にも認められている。

その原理は医学的には不明だが、そういった電磁波の波形、周波数、方向、偏波などの組み合わせ及び時系列的変化を、人は日常的に浴びている。普通の人はそれを意識しないが、それを元の変化原因にまで遡って再構築できる人が稀にいて、これが霊能力者と呼ばれる、というのがその仮説だ。

もしそうであれば、これは細胞の細かい変化のパターンを脳がそれとして意識できるかどうかという問題になるため、誰にでもその可能性は有り、また鍛えることもできるということになる。これは滝行のようなものではなく、変化のパターンと正解を結びつけることを繰り返して脳内回路を強化する作業、要は深層学習と同じことをすれば良いのだ。もっとも単純には、ESPカードを当てる訓練がそれに当たる。

この仮説によるならば、本人に近づくほどその作用(正確さなど)は強くなるし、その場所に行くことでその場所の記憶を得ることも理に適うことになる。時間と共にその記憶も薄れることも理解できる。心霊スポットもパワースポットも説明できる。霊能と人格が比例しないことも同様となる。

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