2017年8月7日月曜日

暗喩MR


一日中MRメガネを掛けていて、町のどこを向いても情報だらけ、というビデオを見た。実際にそうなったら相当鬱陶しいものになるだろうが、多分そうなるだろう。そこで検討してほしいものが、暗喩MRだ。

これは、露骨に情報を映し出すのではなく、暗喩として表示する、というもの。例えば行先の天気を知りたいとして、その方向から向かってくる別の歩行者がサングラスを掛けていたら快晴、傘を差していたら雨、を暗喩するようにする。また、ハンバーガー屋の前を通るとき、そこから出てくる人が美味しそうにハンバーガーを頬張りながら出てきたとしたら、食欲をそそられるだろう。それは実は宣伝だ。クーポンを配る人が実在しない人だったり、夜でも看板が明るく点滅していたりしたら、それも宣伝だ。

他にも、コインパーキングで止めた自動車の停車時間を、車の中に溜まっている水の水位で示す、広い駐車場で自分の車だけが金色に光っており、周りの車が全て灰色になっている、なんてのはどだろうか。この手の表示アイデアは、考えれば山ほど出てくるはずだが、「暗喩」である、という一点を外してはならない。具体的な言葉ではなく、あくまで既存の映像を損ねないようにする。

他にも、音(や匂い)で表現することも可能だろう。流行り歌がどこからともなく聞こえてくるとか、逆に不快な音が聞こえてきたら避けるべき何かがある(危険な場所など)、などだ。サブリミナルまでくると犯罪なのでやりすぎは禁物だが、これならあまり鬱陶しくない情報提示ができるのではないか。

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