別項で示したように、ロボットカーの普及により大規模な物流拠点がなくなると、同じ意味を持つ問屋や商社、農協漁協などにも同じ運命が待ち受けている。
代わりに出てきそうなのが、オークションサイトないしは電子市場だ。これらの細る業種の役割として、量の確保や値付け(相場の形成)、品質の保証(個々の不良対応ではなく品質表記の信頼性確保)があるのだが、これが単純になくなってしまうと売買で混乱が出る。大規模小売業者ならその機能を担えるだろうが、商店などでは無理だろうからだ。その代わりとなる、且つそれが電子空間で完結するシステムが必要で、それが電子市場である。
電子市場の最も一般的な形は、Amazonのような販売元評価システムである。個々の製品や生鮮品の実物をチェックすることは敵わずとも、販売元が誠実に対応しているかどうかが評価されれば、品質を重視するところは高評価のところを、ただ安ければよいのであればそれなりのところを選ぶことができる。
輸送は通販で可能、品質保証は電子市場で可能、となると、後は許可認可に関する権利集約だけが機能として残る。漁協は漁業権、農協は水利権がそれなりに機能するだろうが、これすらもオークションなど電子化される危険があり、最悪機能別に分割解体、ということもあるのではないか。
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