2017年7月2日日曜日

ドローンの型式確認


飛行機の開発には十年単位で時間が掛かり、ある日突然見たこともないような飛行機が市場に出回ることはあり得ない。その殆どは安全性の確認と監督省庁の許可認可に費やされるので、そうカンタンに短縮できるものでもない。だがドローンの登場により、それも揺らいできているのではないか。
プロペラが4基以上あるドローンでは、エンジンではなくモーターを使う。また、ヘリコプターではよくある、ローターやブレードの角度調整のような複雑な機構はない。ただ回転数の制御だけだ。操縦にしても、個々のプロペラの出力を手動で調節することなどは考えづらい。まあそれでも4基くらいだったらあり得るが、原理的にはそれこそ宮崎駿の映画に登場するような何十基も搭載するドローンが考えられ、その一つ一つを人間が直接制御するのは不可能だ。つまり、コンピュータが関与することが不可欠である。
だから、コンピュータが止まらないように工夫すると共に、例えば強力な電磁パルスでコンピュータとモーターが焼ききれてしまったら、制御系を切り離してパラシュートに頼る、とした方がすっきりする。
また、操縦は機種ごとに認定を受ける必要があるのが現状の飛行機やヘリコプターだが、初期のドローンは群雄割拠で進歩も激しいはずだ。免許を二~三段階に分け、基礎免許で全部飛ばせ、上級免許で同乗や営業を許す、などを考えてもよいように思う。その代わり更新時に都度考え直すようにする。そのためにはアーキテクチャ上も工夫が必要で、基礎免許相応部分と上級免許部分で制御可能範囲を分けたり、サブシステム連結には免許をかざす必要がある、などもあって良いだろう。

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