2017年7月24日月曜日

盲導VPSイヤホン


何れはこういう世界はやってくると思っていたが、意外に早く来たようだ。
世の中にはスマホが溢れているから、GPSもVPSも人がいるところでは常に稼動し、その情報はリアルタイムで更新されるだろうから、何処に何があるか、あるいは人も犬も蚊も含めて何処にいるかが常に分かる世界が来るだろう。
この恩恵を受けるのは健常者だけではなく、特に盲の人には朗報となり得る。リアルタイムで地形や人車の行き来がコンピュータに把握されるなら、健常者と変わらない歩行ができるからだ。ここでは、その「盲導VPSイヤホン」を夢想デザインしてみる。
そのイヤホンは、耳にかける骨伝導イヤホンの形状をしている。両耳には掛けるが耳穴は塞がず、首の後ろにバッテリとコンピュータが入っている。耳の前の部分には、カメラと測距装置が仕込んである。これは両方の耳にあり、Tangoないしは類似の技術が使われる。
イヤホン内部でAndroidが動いているか、ないしはポケットのAndroidと接続する。そこでGPSによる位置把握とセンサからの情報を合わせ、その場で立体地図が生成される。無論、この場合の地図は、地形や道の凸凹から通りを歩く人、信号までの情報が含まれていて、更には自分の足の位置までリアルタイムで把握する。装着者が音声で行先を指定すると音声でマンナビを行うのだが、足の上げ下ろしのレベルで細かく指示をしてくれる。
また、例えばレストランに入ったらメニューを読み上げてくれる、大規模施設の案内板を読む、周囲の状況を音声で知らせてくれる、蚊が飛んできたら知らせてくれる、自宅でも郵便受けまで誘導してくれる、手紙を開いたら読んでくれる、などが可能になる。これこそが盲導の真骨頂だろう。個人的にも、目が疲れたときにはこれに頼りたいと思う。
これには一つ面白い付加価値があって、それは明かりのない夜や停電したときなどでも普通に暮らせる。健常者でも時々使っておいて、いざという時や明かりが切れた時に使う、ということもできるだろう。

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