2017年7月9日日曜日
モノの『超』整理法
別の投稿「服の『超』整理法」で検討したことを、服でなく一般の荷物で行ってみたらどうだろう、と考えた。だが、家庭の荷物は大きさが様々であり、服や書類のように折り畳んで一定のサイズの袋(箱)に納める、という芸当ができない。箱の大きさがまちまちでも同じことをするためには、まず箱にIDを振っておいて、棚からの出し入れを自動検知する、という方法が望ましい。しかも自然な形で、だ。
Arlo Proは、バッテリで動く監視カメラだ。視界に動きがあったときだけ動作し、無線LANでデータを飛ばす。それは自動でサーバに保存される。電池のもちが良いことが特徴で、半年交換不要だそうだ。ここからキックして画像解析をすることは当然可能だろう。すると、こんな仕掛けを思いつく。
棚にカメラを向けておいて、そこからのモノの出し入れの様子をネットワーク上に自動保存する。保存されたデータは逐次解析され、そのモノが何であるかを識別する。この際、箱であってそれにIDが振ってあれば最高に簡単だが、そうでなくても形を認識して何とか個別識別する。暫くして充分な解析が出来たら、サーバからメールが飛んでくる。
そのメールの中身は、リコメンデーションだ。つまり、棚の使い方に関するアドバイスである。頻繁に出し入れするものを集中して手の届き易い中段に置き、殆ど使わないものは破棄を提案する。どれをどの程度出し入れしたかの記録を取り、出したまま戻ってこないものなども分かる。また、複数の棚に設置した場合、どこからどこに移ったかまで追跡する。また、引き出しのように仕舞った状態が分からないものは、その総量を推し量って詰め込み過ぎを警告する。モノが生ものと認識したら、長期間使っていないモノの識別の「長期間」を「消費期限相当」に置き換えて警告してくれる。
長期的に統計を取れば、無駄な買い物の指摘、平均的な家族とのギャップを量的に指摘する、モノの寿命など、様々な情報を得て、生活の改善に役立てることができる。なくなったモノが何処にあるかを教えてくれたり、誰かが持っていったのならそれを教えてくれるというのも有用だ。
新たに使うものはカメラだけだが、これとても監視カメラが既にあるならそれを兼用できるし、電池駆動のカメラなら配線を気にする必要もない。後はメールとWebだけだ。金額さえ折り合えば、結構有用なソリューションになると思う。
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