2017年7月21日金曜日

倉庫ロボットのある家庭像


以前の投稿「何でもロボット」で、家の中にあるもの何でも動くようになったら、という話をした。これに関し、Amazonやニトリが既に導入している倉庫ロボットの話

http://juke2016.hatenablog.com/entry/2016/12/07/115145

を組み合わせてみると、何でもロボットにするのではなく、倉庫ロボット対応にすれば良いのだ、と思い直した。

倉庫ロボットに対応する手段は簡単で、ロボットが潜り込み持ち上げられるよう、床を規定の高さまで底上げすればよい。また、風呂とトイレはダメと言ったが、人を風呂やトイレに運ぶことはできる。つまり椅子にも応用できる。こうなると、家のレイアウトにも影響を与えることになる。倉庫ロボットのある家庭像とはどんなものなのだろう。

棚の基本となるのは、90x90x180cmの倉庫ロボット対応棚だ。棚にはバリエーションがあり、例えば引き出し式か可倒式のテーブルがあるものは、子供の勉強机やアイロン台になる。デザインや色が表と裏で違うもの、洋服ダンス、和ダンス、引き出し、などは色々あってよい。

棚サイズでないものでも、ロボット移動対応にする。化粧台、ダイニングワゴン、折り畳みベッド、ダイニングテーブル、リビングテーブル、ソファ、AV機器ラック、炊事用椅子、家族用の椅子、冷蔵庫、などだ。

移動できない家具類としては、風呂、トイレ、キッチンくらいだろうか。これら水周りは一箇所にまとめ、玄関の近くに集中させる。それ以外は全て段差のないフローリングになる。部屋を仕切る壁やドアはあってもよいが、ない方が使い勝手がよいだろう。

部屋の使い方の基本は、日当たりの悪い場所に不要な棚や家具類を集中して片付け、部屋を広く使う、というものになる。また、広過ぎて気持ち悪いとかプライバシーを配慮して、棚を仕切り代わりに使用する。

例えば料理中は、キッチンの傍に冷蔵庫とパントリーを寄せて使い、料理が終わる頃に冷蔵庫とパントリーを片付けて食器棚を寄せて盛り付けし、ダイニングワゴンに乗せてダイニングテーブルまで運ぶ。食事中に食器棚は去り、食事が終わればダイニングワゴンに食器を乗せ、キッチンの食洗器まで運ぶ。食器洗浄が終わればまた食器棚が近づいてきて仕舞うことができる。

また、家族が各々何処にいるかを把握して、部屋にいる時はそこを広く、いなくなったら狭くして他(リビングなど)を広くする、なども可能だろう。風呂は移動できなくとも脱衣室は可変にして、その分の面積を稼ぐこともできる。

これで、部屋の面積の有効使用率を3割上げられるなら、3割広い部屋に住んでいるのと同じ効果があるわけだ。家自体もシンプルな作りになるため、掃除ロボットと組み合わせれば隅々まで定期的に掃除できるし、換気も完璧だ。Gの出現余地も低くなるだろう。壁紙の張替えなど、メンテナンスも簡単になる。

問題になりそうなのはロボットのプログラミングだ。個別の生活様式に合わせ、またコンピュータの素人でも簡単に操作できなければならない。子供もいることだし、プログラミングのミスで事故を起こしたりしては元も子もないので、ここは慎重にしなければ。

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