2017年7月17日月曜日

AI光臨


MateLabsが機械学習とIFTTTを連携させた

MateVerseというサービスが、IFTTTのレシピに登録された、というニュース。現状では画像と自然言語処理にしか対応していないが、それでもこれは画期的だ。

IFTTTのサービスは、その名の通り「IF」「THEN」の「IF」に相当するところが相応にデジタル(Yes/Noで仕切られる)である必要がある。ところが人間の要求はそう単純ではない。例えば「あの人が怒っているようなら」とか、「(特定の)だれそれが家にいるなら」といったものは、従来ではIFTTTのサービスに乗り辛かった。画像認識と自然言語処理がある程度出来るのなら、こんなレシピが作れる。
  1. 留守中の自動給餌機に指示して、家にいる複数の猫を認識し、タマには大量のエサをやるがミケは少食なので少なくしてやる。
  2. 室内の監視カメラの画像を認識して、家族でない者や顔を隠した者がいたらアラームを出す。
  3. インターホンの画像を監視し、よく来る業者が来た時には、それ相応の通知を出す。(宅配業者が来ました、XX会社のXXさんが来ました、など)
  4. 特定のキーワードで引っ掛けるのではなく、中身まで解析した上でツィートを検索する。(ニュースで言っていたXXの発言に否定的で且つ理由まで述べているツィートを集めよ、など)
  5. 特定の意見に関する世論で、賛成反対のどちらが多いかによって行動を変える
  6. レストランで食事中に写真を撮ってよいか、車椅子で入れるかなどを、あらかじめツィートを検索して調べる(以前断られた、許可されたなど)、可能なレストランに予約を入れる
他にも多く考え付くはずだ。IFTTTに限らず技術的にできることは多いが、IFTTTと結びつくことで、個人レベルでの細かい要求に応えることができる。こういったものがAIの裾野を広げていき、普段使いの域に達することになるだろう。


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