2017年7月28日金曜日
ロボット自動仕訳
ゴミでも分別すれば資源になる。これは今まででも常識だ。例えばPETボトルの回収で、中にゴミが入っていたり色がついているものを弾く作業では、今でもロボットが使われているものと思うが、もっと広範囲にゴミを選り分けることができたらどうなるだろう。
産業ゴミはとりあえず置いておいて、家庭ごみを考えてみる。PETボトルやビン缶はある程度できているだろうから、燃えるゴミ燃えないゴミを考えてみよう。燃えるゴミの袋を全部破って出し、細かく切り刻んだ上で、様々な波長のカメラで撮影して資源の種類を特定し、選り分けるロボットがあったとする。
燃えるゴミと言っても様々なものがある。ビニールとポリエチレンを分離したり、紙でも普通紙と光沢紙と色紙を分離したり。そうやって分けることで、例えば燃えるゴミの8割が資源ごみになるかも知れない。そして資源ごみは集められてリサイクルされる。こうすれば、燃えるゴミの量は減り、資源リサイクルが躍進することになる。
資源ごみでも雑多なものの代表は残飯だ。これを材料ごとに分離することができればどうなるか。例えば米とパンと肉と野菜と骨と皮と漬物と、などだ。今では一緒くたにするしかなく、例えば家畜の飼料にするには塩分が多過ぎるなどの不具合があったが、分離することでその程度を押さえられるとしたら。
燃えないゴミでは、ガラスや陶器、鏡、金属、半導体などを細かく資源分けできないか。そうすれば埋めることなく再利用できるだろう。
これらは今までできなかったが、その理由は、人手に頼るしかなく時間と手間が見合わなかったからだ。AIとロボットでそれが解決できるのなら、ゴミをもっと気軽に出し、また処分費用も大きく節約できるように思う。
で、問題なのはそんなことが本当にできるのかどうか。またできたとして費用に見合うのか。前者だが、程度の差こそあれ今でもできるものはできる。また、ロボットと言っても手を二本持つロボットではなく、ベルトコンベアで指定の品を突き落とすようなものになるだろうから、技術的な目処は立てられるだろう。後は費用だが、さすがにこの程度の見立てでは分からない。前者が可能になった時点で改めて考えてみても遅くはない。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
高市氏の積極財政論と確証バイアス
高市首相は安倍氏と同じ積極財政論者で、就任直後からその方向に舵を切っている。プライマリバランスゼロ目標を事実上反故にし、戦争でもコロナでもないのにいきなり17兆円もの補正予算を組んだ。ちなみに安倍総理が初年度に打ち出した補正予算は10兆円であり、それと比べても突出している。 こ...
人気の投稿:
-
高市新総理がかつて主張していた「スパイ防止法」。巷でもスパイ防止法の制定を望む声は強いのだが、調べてみるとそんなに単純な話ではない。特に、世間のイメージと実態はかなり異なっていることが分かったので、ここでメモしておく。 まず、「スパイ防止法がないのは日本だけ」とよく言われて...
-
骨梁とは、骨の内部に存在する網の目ないしはスポンジのような構造のことだ。この構造によって、骨は頑丈なのに軽量でいられる。類似の構造としてはアルミ発泡材があるが、あれはどちらかと言えば消音や軽量化が目的であり、骨のような(建築用語で言うところの)構造材としての用途とは少し違う...
-
世の中の話題はAGIを通り過ぎてASIに進んでいる。AGIがGeneral IntelligenceならASIはSuper Intelligence、即ち人類を遥かに超えた知性ということらしい。 2045年にシンギュラリティが起きると予測したのは、人工知能研究の世界的権威であ...
-
一時期流行したベーシックインカムもいったん廃れたが、完全に潰れた訳ではなく、一部の市民や政治家は諦めていない。また何度も復活するだろう。そしてまた萎むだろう。 世間がベーシックインカムに反対する理由は主に財源と配分であろう。MMT信者のおバカ提案は論外だが、そうではない真面目な提...
-
たつき諒氏の予言が話題になっているので、私も一つ予言をしてやろうかと思う。 2025年7月5日を中心とした前後1週間(計2週間+1日)の間に、日本の太平洋岸を震源とする、最大震度6強以上の地震は、起きない。 地震予知三原則である①地域の特定②時期の特定③強度の特定、何れも満...
-
書籍「糖質疲労」「脂質起動」がベストセラーになっているらしいというので、少し読んでみた。そこに書いてあったことでいくつか気になったことがあったので、これをネタに生成AIをイジメてみようと思い、会話してみた。 その疑問とは、いわゆるベジファーストへの反論である。 まずベジファー...
-
屋根に超音波振動装置を取り付けておく。これによって屋根と雪の間の結合が破壊され、雪が滑り落ちやすくなる。これが題記装置の原理だ。角度によっては放っておいても落ちるだろうし、そうでなくても楽に雪下ろしができる。 まあ超音波でなくて低周波でも良いのだろうが、超音波の方が簡単...
-
クルド人と地元の人たちとのトラブルに見られるように、日本で外国人排斥運動が起きている。 世の中は近年、融和より対立を好んでいるように見える。その代表は右翼対左翼で、トランプや安倍のような対立を煽る風潮の流れを汲んでいる。生活保護者への批判、女性女系天皇、憲法改正などでも同様の...
-
ハクキンカイロの発熱原理を調べていて、これを防災用(キャンプ用でも良いのだが)の湯沸しに使えないかと考えた。 普通、キャンプではガスコンロを持っていく。だがあれは裸火を使うから、熱効率は悪い。これに対してハクキンカイロの仕掛けは、白金触媒を適切な場所に配することで、極...
-
免震構造については過去いくつか提案しているが、これの新しい版である。 以前、難燃性の油の上に浮かべた船の構造を提案したことがある。あれの砂版である。つまり、砂のプールを作っておいて、その上に浮かべるというものだ。砂が抵抗となって振動を軽減する。 ただし、油や水と違って砂の...

0 件のコメント:
コメントを投稿