2017年10月15日日曜日

小規模BI


BIは今やタダで手に入る時代であるが、個人や中小規模の会社で導入するのは難しい。幾らタダでも構築にはノウハウが要るし、データを放り込むところも難しい。これをAIがある程度自動化してくれるとしたら。あるいは大企業でもよい。電子メールから飛行機の予約を抜き出してスケジューラ登録してくれるようなAIは既に存在しているから、同じようにメールやSMSを分析して経営分析データを作ってくれるシステムがあってもよい。

そうなると、小規模チームの優秀さや特徴、改善点などがミクロで分かってくる。これは結構重要なことで、小さいところはそれだけでも大きな業績改善に繋がるからだ。例えば配置をちょっと変える、ミーティングの頻度を変えるといったことだけでも、生産性は倍半分違ったりすることがあり得る。

ここでのポイントは、いかに簡単にBIを導入できるか、だ。このためには、市販のアプリの多くとAPIを持ち、解析の雛形を作っておく必要がある。また、グループウェアにあらかじめこの機能を仕込んでおけば、それだけでも十分に売り文句になるだろう。
標準的に必要な機能としては、
  1. メンバ間のコミュニケーションマップ作り
    1. 誰と誰がよく会話し、またはしていないか
    2. それが組織ないしはプロジェクトの属性とマッチしているか
  2. プロジェクトの健全性推測
    1. プロジェクト規模と活動量のバランス
    2. メール等に現れる否定的な言葉の出現頻度
  3. メンバの負荷バランス推測
    1. PCの立ち上げ時間、メール等の発信時刻、成果物の発信量
    2. それらの時間変動
などが考えられる。この程度であれば高度なAIを駆使せずとも組み込めるはずだ。

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