2017年10月29日日曜日

薄味宅配食


カット済みの肉野菜を一食づつのセットにして宅配する、弁当を冷凍して宅配する。調理加工の程度は色々あるが、こういったサービスが広まっている。

個人的には興味があるのだが、家人の反応はいまいちだ。その理由は三つある。まず、素材の素性が分からないこと。これは農薬使用の有無や栄養価、素材の高級さ度合いなどが考えられる。次は味付けが固定であること。我が家は一般世間より薄味が好みであり、辛いものが苦手だ。三つ目は価格。個々に買うより高いのが一般的だ。

第一については宅配業者を選べば回避できる。第三は普及度合いによって競争が起きれば自然と下がるだろう。問題は第二だ。

素材のみのキットというのは余りなく、ソースが付いているのが基本だろう。それを捨てるのももったいないし、使わなければ調理の手間はあまり減らない。そこで提案だ。始めから「薄味です、味付けは必ず家庭で追加して下さい」と謳ったキットにするのだ。

この手のキットとコンビニ弁当の根本的な違いは、「一手間が必要なことによる(主に)主婦の後ろめたさの解消」にある。手抜きはしたいが、弁当が並ぶのは何となく後ろめたい。その隙間をついた商品なのに、味が固定されていたのが今までのものだ。これでは家庭の味にはならない。

濃い味を薄くすることはできないが、その逆は可能だ。始めから薄味にしておいて、家庭で味付けを足す前提の商品であれば、塩分が気になる人は出汁で味を付け、辛いのが好みなら辛子を掛け、あるいは子供と大人で味付けを変えてやることもできる。これは充分に「一手間」であり、後ろめたさの解消としては充分だ。

別に提案しているCAS冷凍と合わせ、素材をストックとして持っておいて、必要に応じて組み合わせることでオリジナルのおかずもできるだろう。キャベツを玉で買ってきて表面の何枚かを捨て、芯を捨て、とするよりも、この方がゴミも減るし、日持ちが良ければ買い物の融通も効く。後は企画の勝負だと思うのだが、如何だろうか。

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