2017年10月26日木曜日

カードサイズ端末


最近のスマホはどんどん軽く薄くなってきたが、画面サイズはむしろデカくなる傾向にある。このサイズだと既にワイシャツのポケットからははみ出し、尻ポケットにも安心して入れられない。スマートウォッチは逆に小さすぎて殆ど何も表示できない。この間を埋めるサイズとして、名刺/クレジットカードサイズが考えられる。

この端末がスマホと大きく違うのは、胸ポケットに入れれば完全に隠れ、尻ポケットに突っ込んで椅子に座っても曲がることがないほど丈夫、というところだ。名刺入れや定期入れと同程度のラフさで扱える。当然防湿防水である。使用温度範囲も広くとる。バッテリの持ちも、スマートウォッチに比べても随分よくなるだろう。

スマートウォッチと同様、このカード端末(仮称)も独自OSであり、操作体系も異なる。表示の主体は「通知・表示」であって、例えば長文を入力するのには向かない。但しその表示面積は広いので、一度に多くの情報を表示できる。

複数の表示を、あるいは長文の表示をページ単位で切り替える、カード型の表記ができるとよいと思う。通知まではセキュリティ不要で出せ、アクションを起こすときに改めてセキュリティ措置を施す(パスワード入力など)ようにする。場所をトリガとして表示を切り替えることもできるようにする。

カードというサイズから想起できるように、これは各種のIDカードとして機能するようにする。例えば会社では社員証兼入退館セキュリティ、店舗での支払いなどにクレジットカードや電子マネーとして、あるいはSuicaとして、家の鍵として、各種会員証やポイントカードとして機能するようにする。それも位置連動として、不要な候補は出さないようにするのがよい。

もっと公的なものも入れてよいと思う。免許証、保険証、パスポート、国家資格証の類だ。これらはFelicaと連動して真正性を確認できるようにすればよいし、表示自体にもセキュリティを掛けるとよい。

スマホやスマートウォッチと異なり、ICカードに近いイメージでのセキュリティを確保する。簡単には故障せず、分解も困難であり、修理には何らかの公的認可が必要、などとしてやる。この前提で、公的証明書を多数集約できれば、初めてカードフリーな時代に突入できる。

位置や時間連動のリマインダもあると便利だ。帰りがけに頼まれた買い物をするときに買い物メモが表示されると便利だろうし、テレビで紹介された洒落た店を登録しておくと、近所に寄ったときに教えてくれる。今のスマホにもあるが、なかなか使いやすい場所連動のリマインダがなくて苦労している。あるいは、旅行日程アプリのようなものと連動することも考えられる。電車や飛行機などのチケットから入国審査カードまでこれに入れば、空港をこれだけで通過できる。

事前にある程度の作業をスマホやPCでやる必要があるにせよ、数日程度の旅行であればこれだけで済む、リマインダから支払まで全部これ一つ、という世界も、夢ではない。

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