2018年3月18日日曜日
自動車低床化と低床対応指定道路
自動運転車が主流になってくると、自動運転車が運転しやすい道路へと、もっと道路側が寄り添ってくる可能性が考えられる。非常に単純な話、エッジマーカーがそうだ。道路端を画像認識しやすいように、特定パターンで縁取りしてやるのである。
他にも、信号機を可視光通信対応にすれば道路標識を見落とすことはなくなるし、臨時の交通規制も即時に把握できる。大きな落下物の通報と、それを拾いに来る自動運転車の連動も可能になるだろう。
そんな中で対応頂きたいのが、自動車の低床化だ。電車では既に規格があるが、登坂能力や道路の傾き・凹凸などを規格化して、その範囲でできるだけ床を低くする。
なぜそう思うのかというと、今の自動車の使い方は「移動だけ」が基本なのだが、自動運転車が主流になると、そうでない時間、つまり止まっている時間でも自動車を使う時間が長くなるからだ。つまり中で立って、歩いている時間が長くなる。そうするともっと背の高い車が欲しくなるが、単純に高くすると威圧感が出るからだ。
例えば2×5mの一般駐車場サイズに入る車の高さを3mにするとかなり違和感がある。これをせめて2.5mにできないか。そうすれば何とか立って歩け、且つ威圧感を低減できる。しかしそうすると、床高はせいぜい15~20cmが限界だ。しかしそれで今の道路を走るのは危険だ。そこで、の妥協策である。
初期の低床車には一時的な車高調整機能が付くだろうから、最初は無理せずとも良い。走っている間は上げ、停車中は下げる。そして停車中でも普段使いする。例えばリビングの延長にしたり、シアタールームにする。
もちろん旅先ではコンビニの普通の駐車場に止まって買い物をして休憩をして、みやげ物もそのまま車に積んで帰り、着いたら荷解きせず直ぐにシャワーに行く、といったように、実にリラックスした移動が可能になるはずだ。
床高が調節できれば多少の坂でも水平を取れるだろうし、床が低いほど重心が低く、高速走行に有利になる。乗り降りも楽になる。不利になるのは悪路や道路のゴミ・段差、急な坂などだろうが、たぶん、全ての生活道路が高速道路並みに整備されるようになれば、多くの場合は大丈夫になるだろう。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
注目の投稿:
ダイナミック租税とその指標
今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...
人気の投稿:
-
ハクキンカイロの発熱原理を調べていて、これを防災用(キャンプ用でも良いのだが)の湯沸しに使えないかと考えた。 普通、キャンプではガスコンロを持っていく。だがあれは裸火を使うから、熱効率は悪い。これに対してハクキンカイロの仕掛けは、白金触媒を適切な場所に配することで、極...
-
科学者、医者等であっても発言が必ずしも科学的とは限らない。無自覚ならまだ可愛いが、むしろ素人を煙に巻く悪意すら感じることもある。 量的議論がそのひとつであることは言うまでもないが、もっと以前の問題として、論理が破綻していることの多さがある。 そのひとつとして、ス...
-
新型コロナウィルスへの対応で、医療機関の防護服やマスクが足りないことが話題だ。ゴーグルは違うが、その他は使い捨てであるところがネックになっている。作っても作っても、消費の方が激しい訳だ。しかし考えてみれば、そもそも何で使い捨てなんだろう。細菌兵器用の防護服は使い捨てではない...
-
ガートナーが出しているハイプサイクルによると、生成AIはまだ幻滅期の手前にいるらしい。つまり今後大きな幻滅を経て実用域に進んでいくことになる。その幻滅とは、人間なら当たり前にできることでまだ生成AIにできないことが多く分かってくることによる。そしてその幻滅期を乗り越えるのは、...
-
時代が進むことで、昔のSFが奇異に思えるようなことはよくある。抑揚のないコンピュータ音声や、わざとぎこちなく歩く人間型ロボットなどは、もはや過去の遺物である。スタートレックシリーズに出てくるトリコーダーもその一つだ。 トリコーダー本体、また医療用プローブを手に持って...
-
生成AIを使って作成されたイラストに対する極端な非難が相次いでいる。そのどれもが、ちょっと行き過ぎに思える。例えば、事前にAIであることを知らせているもの、絵を描いている本人が確認し承諾したものまでも非難されている。なぜこんなに過剰な反応をするのだろう。単にノイジーマイノリティの...
-
卓上カレンダーのようなものを机に置いておいて、必要に応じてテレビ電話やフォトフレーム、緊急通報など、家で必要とされる様々な機能を集約する機械を考えてみる。 これは、従来は電話やFAXのような位置づけだったものだ。これら以外にも一家に一台の情報機器は考えられるので、それを切り替え...
-
コロナ禍ではあまり本ブログを更新しなかったが、この間は陰謀論が跋扈した時期でもあった。コロナは存在しない、ワクチンは危険、アビガン買いだめ、マスクは意味がないなど、実に様々な陰謀論が飛び交った。 この手の人は今だに存在しており、体感としてはむしろ増えている。それも、身の危険を...
-
自分の知る限りでは、VRChatのワールドで青空文庫が読める図書館があったのと、N高の教室メタバースくらいしかマトモな例がないのが、メタバース内で本を読む方法だ。本や書類がメタバース内で苦も無く読めるようになれば、電子書籍も含めて全部メタバース内に落としてしまいたい、とすら思っ...
-
映画と言えば、今でも娯楽のジャンルの一つとして確立したものではあるが、近年では衰退の兆しがある。そのたびに3DやCGなどのテコ入れが入ってきたわけであるが、ここにきて更に新しい提案ができるようになった。それがタイトルにあるインタラクティブ性の導入である。 とは言っても、...
0 件のコメント:
コメントを投稿