2018年3月1日木曜日

情報銀行アカウント


情報銀行のコンセプトを見て、競合他社がコバンザメ戦略をするのに有利だ、と思ってしまった。異なるECサイトで同じお勧めが出たら、ちょっと気持悪いだろうなあ、と思った。Amazon Goやコストコのような会員制の店舗では、入った途端にマイノリティリポート的なサイネージが出てきそうで気持ち悪い。

情報銀行で必要なのは、そこにログインして個人情報を使わないようにできることなのだが、どうもここがいまいち曖昧だ。その情報は、特定のアカウントと結びついているわけではないから、検索などで探し出す必要がある。しかもその検索結果を個人に見せてはいけない、という訳の分からない状況になっている。

そこで考えるのが、個人情報を提供することに対する共通アカウントとして国民IDを指定し、そこでコントロールすることだ。マイナンバーポータルと一緒にするのである。そうすればここで情報を一元管理できる。国民IDと紐づかない情報は、情報銀行では扱ってはいけないことにして、そこをキーに個人情報の消去を請求できる。こうすれば確実に情報を消すことができる。

更には、マイナンバーポータルへのログイン認証が、普段使っているGoogleやFacebook、LINE等のIDと連動しているような仕掛けがあるとよい。そうすれば埋もれることなく普段使いできるだろう。

とここまで書いておいて何だが、実現の可能性は極めて低いだろう。嘆かわしいことだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

ダイナミック租税とその指標

今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...

人気の投稿: