2018年3月15日木曜日

自家用車はなくなる?


https://www.businessinsider.jp/post-106911

20年後に自家用車を持っている人はいない、自動運転になるから。という記事だ。
確かに、自動運転の方が人間より安全になるという未来はすぐそこまで来ていると思う。

だが、ちょっと疑問なのは、自動運転というのは目的地を先に設定しなければならない。とりあえず乗って、発進して、という今までの思考パターンが通用しない。タクシーや、常に運転手がいる金持ちのようなイメージだろうか。

また、近年はdカーシェアのような基本料金無料のカーシェアが出てきているが、15分でも220円取られるような完全従量制だと、かえって近所へ車で行く機会が減るかもしれない。正確に言えばガソリン代は掛かるが、自家用車を持っている人の感覚は「定額」だろうからだ。

ドライブを楽しみたい、走るルートを変えたい、もっとゆっくり走ってほしい、などというリクエスト自体は、自動運転でもそこそこかなえられるだろうが、もっと急いでほしい、追い越し車線をずっとまっすぐ走ってほしい、などという、安全以上、危険運転未満のような走り方は拒絶されるかもしれない。それがストレスになる可能性もある。

あるいは、渋滞でトイレが我慢できず道路に下りたくても高速道路だとできないとか、自動運転車の想定外(怪獣が出てきた、やくざにあおられているなど)などの場合もどうすればよいのだろう。

そういった事態に対し、自動運転を何時でもリアルタイムに解除できる、あるいはハンドルを握らせつも安全のみ確保する半自動運転のようなことも考えられるのではないだろうか。あるいは、そういった類の好みを個別に反映させることは、自家用車の方が有利ではないか。車の形状が変われば好みの反映にも影響が出るからだ。

そういったことも全部含めて(悪いところは受け入れて)、全部自動運転車にしてしまえ、という発想は、それはそれでアリだと思う。運転がレジャーではなく完全に移動手段の提供だけになってしまう、電車の亜種、のような事態は、当然あってよい。

その場合、運転はサーキットだけで行う、あるいはシミュレーターの中でだけ行うような、完全なレジャーになってしまうのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

超音波モーターの原理によるVR用トレッドミル

  VRにおけるリアリティ問題の一つに、その場で動くのではなく移動する場合、つまり歩いたり走ったりすることが挙げられる。実際にはその場にいるので、歩いたかのように足場を調節してやる必要がある。 これを実現する方法として、すり鉢状の滑りやすい足場を作っておく方法と、トレッドミルを使...

人気の投稿: