2018年3月10日土曜日
曖昧なプログラミング言語
殆どの言語は英語ベースだが、英語ネイティブな人にとって、あの書き方は(少し変だけれども)英語として認識できるのだろうか、というのは興味あるところだ。今のコンピュータ言語は全て厳密な仕様に基づいている(書き方が曖昧だとしても曖昧さを許す範囲はあらかじめ固定されている)が、もっと自然言語に近づいてきたときにはどんな書き方になるのだろう。
何々を25回繰り返す、というとき、do something1 for 25 times. と書けるのなら、もっと英語表記に近い気がする。それで、subroutine somthing1 is to do something2 and something3 concurrently, if stacked, stop doing and send me the error message . くらいなら、今のパーサーでも何とか行けそうだ。
今のプログラミング言語の主流は、さまざまな新しいプログラミング概念を取り込みつつも記述がシンプルなものが多い。このため、コメント欄が欠かせない。だがコメントはプログラムの動きには関係がないから、修正し損ねたり説明し損ねたりしても問題ない。人間が常に適切に書き、修正しない限り、かえって邪魔になる。
この書き方では、従来のプログラミング言語レベルの記述をすると冗長になってしまい、たぶん膨大な量になってかえって読めなくなる。人間が読める仕様書と実言語の間の中間言語として、ある程度読め、抽象度もそこそこの言語があるのがよい。
どんなところを抽象化するのかというと、プログラムレベルで使う変数として人間が読む価値があるを残し、ロジックを厳密にするために内部で使うような変数を隠すのが第一だろう。上で言うなら、for a=1 to 25 ... next などと書くところだが、この a というのは人にとって価値がない。そこで 25 times と書くわけだ。
また、「全ての入力に関してSQLインジェクションチェックを行う」のような記述は、曖昧さを伴った記述だ。これは従来の言語で言う、アスペクト指向に類似している。違うのは、どこに適用するかを指示するかしないか、という点だ。
コードが冗長化する原因の多くは、こういったエラーチェックなどの「ネガティブロジック」だ。これを曖昧な記述で一手に引き受けることができれば、コードはずっと短くなる。これを適切に実行するのには、従来のプログラミング言語とは異なった仕掛けが必要になる。インタプリタでもコンパイラでもない、第三のスヌープエンジンのようなものだ。
プログラムの動きを見ていて、適用可能なところに達したら制御を奪ってチェックを実行する。このような仕掛けを前提にして、可能な曖昧記述を許すような文法を構築できれば、プログラミングはもっと簡単になるような気がする。それは既存の「コード自動生成」と似たようなものになるのかもしれないが、検討に値する概念だと思う。
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