2018年7月15日日曜日

API接続AI


仕様書がない古いデータベースのデータ要件を、実際のデータから推測するようなAIは、既に存在する。例えば殆どは日付が入っているが一部にゼロがある場合、そのゼロには恐らく別の意味があるのだがそれを推測するとか、あり得ない日付が入っているときに打ち間違いと判断して確からしい日付の候補を出す、といったものだ。

世の中にはずいぶんオンラインサービスが溢れてきたが、個人が持つ情報とそれらを繋ぐことはまだまだできない。もちろんそれなりの知識と作業量があれば可能なのだろうが、それでは割に合わないからだ。

例えば個人が集めている収集物(切手コインなど売れば価値があるもの)のデータベースをExcelで作っている人がいたとして、それらの市場価値予測を新たなカラムに入れたいと思ったとしても、Excelデータと市場価値予測サービスを繋ぐのは困難だ。どこにどんなサービスがあるか分からないし、繋ぐにもデータクリーニングが必要だろう。そこまで苦労しても、本人が満足するだけで利益を生み出すものではない。何百万円も掛ける価値はそこにはない。だが、それが簡単に安価にできるのであれば、話は別だ。

APIと言ったが、昔流行ったマッシュアップの自動設計と言っても良いかもしれない。行きたい店のリストをGoogleマップと繋ぎ、経路と料金表示をリアルタイムで行いたいとしたとき、少なくとも「Googleマップ」と指定すれば、手元のExcelデータがどのAPIと繋がるかを示し、必要に応じてデータクリーニングしてくれるようなAIがあれば、あっという間に作ることができるはずだ。

このサービス自体もSaaSとして提供してやり、学習結果(データクリーニングの成否)をフィードバックできるようになるなら、世のアプリはもっと繋がりやすくなり、世の中は便利になるはずだ。

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