2018年7月21日土曜日

ナッツのオイル漬け


蜂蜜漬けというのはよく聴く話だが、オイル漬けとは何だ。しかもその先には更にヘンな作り方、保管方法が書いている。何のためだ。しばし話をお聞き頂きたい。

【材料】
  • ナッツなら何でもよい。アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツ、など等。塩、無塩、何でもよい。但し一袋に入っている量は小さい方がよく、脱気されたものにする。通販や業務用ではよく見かける。
  • 容器。そのナッツの袋が入って十分に隠れるサイズのもの。もちろん油が漏れないよう、密閉されていること。
  • 油。食べられる油でよければ何でもよい。また高価なものは必要ない。機能性も不要である。
【レシピ】
  1. 容器はアルコールなどで消毒しておく。煮沸までは必要ない。ナッツの袋も同様。
  2. 容器にナッツの袋を入れる。袋は開封しない。一つの容器に複数の袋を入れても良い。
  3. そこに油を入れる。ナッツの袋が完全に油に浸るようにする。もし浮いてくるようなら押さえるためのもの(これも石ころでも何でもよい)で押さえ、蓋をする。
  4. その容器を冷凍庫に入れる。
【食べ方】
  1. 冷凍庫から容器ごと取り出し、油を切る。油が固まっているようなら取り除く。
  2. 袋を石鹸や洗剤で洗う。よくすすいで、水を切り、拭く。
  3. 開封して食べる。
これはいったい何の冗談か、と思うかもしれない。このレシピの目的は、「非常食」だ。

ナッツは高い栄養価があり、サバイバルフーズとしては体積(重量)効率が高い。登山でもよく行動食として使用される。しかしナッツは酸化しやすく、長期間保存するのは難しい。(これに対して、粟や黍のような穀類は長期間日持ちするが、そのままでは食べられない。煮炊きが必要である。) そこで、長期間保存するために考えたのが、「オイル漬け+冷凍」、というわけだ。

もともと、冷凍するだけでも効果はあり、1年くらいはこれで対応できる。蜂蜜漬けもあるが、自宅で作るものでは長期保存効果は期待できない。オイル漬けにすれば空気に晒されるのを防ぐことができるが、直接オイルに漬けるのでは開封に伴う雑菌の混入が心配だ。そこで、脱気した袋をそのままオイル漬けにして冷凍する、という方法を思いついたわけだ。

もし震災で電気が止まっても、そこから食べ切るまでの間くらいは十分に日持ちするから、十分に防災食としては機能するはずだ。問題は、こうすることによって何年もつのか分からないこと。2年か5年か10年か、試す方法はないものか。

尚、同様にドライフルーツの袋も漬けておくと良いと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注目の投稿:

ダイナミック租税とその指標

今の法律では、税率は一定の計算式で表されるが、そのパラメータは固定である。需要と供給のバランスによって商品の価格を変えるダイナミックプライシングというのがあるが、あれを租税にも適用してはどうかと考えてみた。 納税者の声をベースにして様々な租税や補助金を自動調節して、どこか一箇所...

人気の投稿: