2018年7月2日月曜日

遠隔法要参加サービス


日帰りがきついような遠くでの法要、また葬式ではなく何周忌、というような場合は、やはり出られなくなる確率が高くなる。これをTV会議やロボットエージェントでやるというのはアイデアとしては真っ当だが、恒常的にサービスとして立ち上げているところは聞いたことがない。「費用が掛かるから」と葬式自体が減っていく中、これは新たな葬儀ビジネスの種になるのではないか。

ただ、単にTV会議を導入すればよいとは限らない。儀礼である以上、リビングでリラックスしながらというのはさすがに緩すぎるだろう。高齢や重病などであれば勿論別だが、近所の葬儀場に正装で来る位のことは必要ではないか。そすうればTV会議システムも式場に固定できる。

つまり、システムはこうなる。
  1. 全国チェーンの式場、ないしは式場間提携ができた式場での参加となる。
  2. 従来の感覚よりはずっと小さい遠隔式場と、主会場からなる。遠隔会場のキャパシティのイメージは、8人程度。それ以上の場合は複数の部屋を割り振る。
  3. 主会場には隠しカメラが多数ある。主要なところを固定で狙っている。故人の写真、棺、献花・香炉台、司会、送辞、読経など。
  4. 主会場の正面左右にはディスプレイがあり、遠隔会場からの参加がある場合はそこが映し出される。ない場合は式次第やイメージ映像などが流れる。
  5. 遠隔会場は基本的に複数台のディスプレイが並んでおり、香炉や献花台などの物理的な装置が若干備わっている。
  6. 記帳と香典は式場で預かり、現金書留で郵送する。
  7. 基本的に、遠隔会場にはスタッフは張り付かない。
  8. 主会場のカメラはAIで切り替わり、式次第に沿って最適な画像が遠隔会場に転送される。遠隔会場の様子は基本的に出席者を向いているだけだが、送辞などが遠隔会場からある場合は切り替わる。
  9. これとは別に、TV会議セットを自宅や病室に届け、会場を見られるだけのサービスも設定する。今ならiPad一つでも可能だが、それをどの程度準備するかの匙加減は分からない。
  10. 通常の式典より当然費用はアップする。主会場1割増し+遠隔会場毎に2万円程度が適当か。
もしチューニングが上手くいけば、従来は弔電+香典送付で済ませるところを遠隔で出席、という人が増えるだろう。もちろん献花や貸衣装(黒服)、食事等の付帯消費ある。出席者の満足度も高くなるだろう。

これがもっと進むと、自宅周辺以外は全てこれで行うとか、葬式だけでなく結婚式など他の儀式でも、同様のことができるようになるかもしれない。

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