2018年7月20日金曜日

ドローン記者


ニュース原稿を書くには取材がつき物だが、これがドローンやロボットになるという可能性はないだろうか。

記事自体を書くことには、既にAIが進出してきている。野球中継や株式市場などのニュースでは、実用になっているところもある。だが取材はまだ人に頼っているところが多い。

しかし、例えば記者会見のような定型的な取材なら、ロボットでもよいように思う。

自らは質問せず、映像と録音だけすれば良いのなら、カメラだけでも良いし、質問するのも最初はAIでなく、遠隔で良いかも知れない。一台のロボットを複数の報道機関で共用できるのなら、大きな会場も不要になる。TV会議でも良いかもしれない。結局、質疑応答が記者会見の本分なのだから、生身の人である必然性は本来ないわけだ。

取材を受ける側がロボットになるということは考えにくい。アピールだったり謝罪だったりするわけだから、ロボットに任せるのは失礼、という心理が働くはずだからだ。それでも、例えばニュースリリースをFAXや電子メールで送付するだけというのと、人を派遣して取材するというものの中間として、AI同士がやり取りするような、新たな取材が発生する可能性も、なきしにもあらず、だ。

囲みや突撃、あるいは裏取りのような場合はまだ困難だろうが、それも時間の問題かもしれない。ロボットに囲まれての取材ならむしろ、安全を配慮して押さないとか車の発進の邪魔をしないとか、道端にたむろして住民の迷惑になるとかいうのを軽減できるかもしれない。

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