2018年7月6日金曜日

ロボット向け植物


https://wired.jp/2018/05/29/robotic-pollinator/

蜂の代わりに受粉をするロボットだそうだ。まだ非常に原始的で、完全に代替することはできない。しかしこれが進化して行けば、何れは蜂は不要になるかもしれない。

その際の進化は、必ずしもロボット側だけとは限らない。遺伝子組み換えや淘汰の促進などで、植物側が進化する方向性もある。その究極の姿は、かなり異様なものだ。

例えば花の形状だ。ロボットが取り出しやすいように花弁は開き切り、一方で蜜を出す必要はないので退化する。向きが揃っている方が取り出しやすいから、一方向にのみ花が咲く。重ならず開きすぎず、適度な間隔で咲く。もちろんその後の実の収穫も同様だ。

植物にしても畜産動物にしても、人間に適合するために随分自然とは離れた進化を遂げてきたが、ロボットに適合するために更に進化が促進され、極めて機械的な植物が生まれる。考えてみれば十分に気持ち悪い世界ではあるが、食糧生産が工業製品と同様の安定度で作られるなら、それも受忍すべきものなのかもしれない。

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